【マインドハンター】シーズン1。プロファイリング第一人者の目線で描く。彼らはなぜ凶悪犯になったのか? | Dramas Note

【マインドハンター】シーズン1。プロファイリング第一人者の目線で描く。彼らはなぜ凶悪犯になったのか?

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【マインドハンター】シーズン1のあらすじと解説。

本作は映画【セブン】(1995)などを手掛けた鬼才デヴィッド・フィンチャーが制作したサスペンスドラマ。

犯罪者プロファイリングを確立するために、数々の凶悪犯の元を訪れ話を聞いていくことに。

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【マインドハンター】作品情報

作品データ
公開年(製作国)2017年
原題MINDHUNTER
監督デヴィッド・フィンチャー
配給NETFLIX
キャストジョナサン・グロフ、ホルト・マッキャラニー、アナ・トーヴ
作品概要アメリカで起きた実事件を基に製作されたサイコスリラー。プロファイリングの第一人者であり、実在するFBI捜査官が犯罪を暴く。
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【マインドハンター】キャスト紹介

ホールデン・フォード役/ジョナサン・グロフ

名前:ジョナサン・グロフ

生年月日:1985年3月26日

身長:180cm

代表作:【春のめざめ】(2007)、【glee/グリー】(2010)

【春のめざめ】(2007)では、トニー賞演劇主演男優賞にノミネートされました。

【glee/グリー】(2010)ではジェシー役を演じました。

ビル・テンチ役/ホルト・マッキャラニー

名前:ホルト・マッキャラニー

生年月日:1964年9月3日

身長:187cm

代表作:【ファイトクラブ】(1999)、【CSI:マイアミ】(2002)

ホルトは高校卒業後にフランスで暮らしていたことがあり、フランス語が流暢な一面も。

ウェンディ・カー役/アナ・トーブ

名前:アナ・トーブ

生年月日:1978年4月15日

身長:173cm

代表作:【FRINGE / フリンジ】(2008)、【ミストレス 愛人たちの秘密】(2008)

【FRINGE / フリンジ】(2008)でFBI捜査官のオリビアを演じ、サターン主演女優賞にノミネートされました。

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【マインドハンター】あらすじ

【マインドハンター】は、犯罪行動科学に基づき容疑者をプロファイリングする手法を生み出した第一人者である、実在のFBI捜査官をモデルにしたドラマ。

登場する犯罪者は4人。

それぞれ手口の違う残虐な殺人事件を起こしました。

犯人はなぜ連続殺人鬼になっていったのか。

1970年代初頭、アメリカ・カルフォルニア州で起こった猟奇殺人事件。

被害者は若い女性で、死体の一部が山に遺棄されているのを発見されました。

ホールデン・フォード(ジョナサン・グロフ)とビル・テンチ(ホルト・マッキャラニー)はFBIの行動科学課で、凶悪犯の犯罪心理をプロファイリングすることにより、このような猟奇殺人を防ぐ術へと確立させていくのです。

以下、犯罪の一例

  • 犯人1:カルフォルニア州サンタクルーズで8名の女性を殺害
  • 犯人2:ヴァージニア州で5名の女性を殺害
  • 犯人3:オレゴン州で少なくとも4名の女性を殺害
  • 犯人4:イリノイ州シカゴで看護学生8名を殺害

4人の犯行はそれぞれでしたが、唯一の共通点は、誰もが目を背けるような惨状だったことでした。

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【マインドハンター】解説

犯人が凶悪犯になっていく様

4人の犯罪者が凶悪犯になっていくのには背景がありました。

ホールデンとビルは、凶悪犯らとの面会を重ね話を聞いていくうちに、新たな側面を知ることになるのです。

エドワード・ケンパー

カルフォルニア州サンタクルーズで8名の女性を殺害した男。

ケンパーは家庭環境、特に母親に侮蔑され続け地下室に閉じ込められ育ったことが犯罪の元凶となります。

母親に言い返せなかったケンパーは、次第にそのストレスを動物虐待などに向ける典型的な置き換え行動へとエスカレート。

ケンパーは母親との生活に耐えられず家出し、父親の元を訪れますが歓迎はされず、祖父母に引き取られます。

しかし、そこでもケンパーは祖母から侮蔑され続け、耐えきれずに祖父母を殺害。

その後は、精神疾患が認められ精神病院で数年間過ごし、また母親の元へと引き取られることになりました。

ケンパーには、また母親に罵られる悪夢のような日々が始まり、ここから6名の若い女性を殺害していくことになるのです。

そして、いずれ逮捕されると考えたケンパーは、全ての元凶である母親の殺害を計画して実行。

その後、警察の捜査がなかなか進まないことにしびれを切らし、自ら出頭したのです。

モンティ・リセル

ヴァージニア州で5名の女性を殺害した男。

リセルもまた家庭環境に問題があり、継父からDVやネグレクトを受け続けて育ちます。

14歳から強盗などの容疑で逮捕され、少年矯正施設に収容されますが18歳で釈放されました。

その3週間後には強盗の容疑で逮捕されて、裁判を待つまでの間に精神科へ通うことを条件に釈放されます。

リセルが一連の殺人に及んだのはこの直後であり、精神科医も彼の本性を見抜けなかったのです。

リセルが逮捕に至ったのは偶然で、たまたま彼の車を捜索した際に犯行に使われた凶器などが見つかったことからでした。

ジェローム・ブルードス

オレゴン州で少なくとも4名の女性を殺害した男。

ブルードスは2人兄弟の弟として生まれますが、母親は女の子を望んでいたことから息子であることに不満を持っていました。

5歳の時から女性の靴に興味を持ち始めたブルードスは、ゴミ捨て場で見つけたピンヒールを持ち帰りましたが、母親に見つかって燃やされてしまいます。

これによりブルードスの中で、女性の靴は”禁断の果実”となっていったのです。

それからは、ブルードスは地元の女性をストーカーして殴打するか、窒息させて意識を失わせ、靴を奪って逃走するようになります。

17歳の時、若い女性を拉致して殴打し、脅迫罪で逮捕されて精神病院に収容されました。

そこでブルードスは、母親を含む女性全般に対し復讐心に絡む様々な空想を膨らませ、精神病院を出た後に誘拐や殺人を繰り返すことになるのです。

リチャード・スペック

イリノイ州シカゴで看護学生8名を殺害した男。

スペックは、中流階級の家で両親から溺愛され育ちますが、父親が亡くなり母親が再婚したことから異変を見せ始めるのです。

スペックは大酒飲みの養父が気に入らず、それまでも決して素行良好とは言いがたかったものの、義父と母への反抗心からさらに歪んだ方向へ向かっていくことに。

更にスペックは、15歳までに頭部への重大な事故を少なくとも4回も受けて、脳への障害を残したと言われています。

連続殺人犯の多くが頭部に重篤な怪我を負っていると言われますが、スペックはその中でも特にひどい例だったのです。

その影響から常に不機嫌で憤怒していたようで、彼の知能レベルは10歳程度であったよう。

さらに、スペックは12歳から酒に溺れ、学校を退学した彼が21歳までに警察に逮捕された回数はなんと36回にも上っていたのです。

その後、スペックは結婚して娘も授かり、幸せな家庭を築きますが、以前の生活を改められない彼はこの生活を長続きさせることはできませんでした。

職も家族も失い、朝から酒を飲んでいたスペックは、強盗目的で看護学生寮へ押し入り、元妻に似た女性1を見つけたことから憎悪が生まれ、殺人へと発展してしまうのでした。

犯罪者の心理を調査する過程

心理学教授のウェンディ・カー博士(アナ・トーブ)を正式にFBI行動科学課へ迎えます。

専門家であるカー博士を迎えたことにより、より正確に分析することができるようになりました。

行動科学課では誰にでもわかるよう方法論、行動原理、論理(犯人の頭の中)を読み解くのを目標とします。

エド・ケンパー

ケンパーのインタビューをまとめると以下の通り。

  • 全ての原因は自身が人との関係を築けなかったことにある
  • 失敗を恐れ、特に若い女性とは話せなかったが本当は会話がしたかった
  • 毎日罵られた母親に、もし言い返せてさえいればこうはならなかった
  • 母親を殺害して初めて彼女の縛りから解放された

ケンパーのように計画的なタイプを秩序型と分類。

(何度も女性をひろい練習してから殺人に至った)

カー博士は、ケンパーは感情の発達が未熟で他者を思いやれないのだと言います。

ケンパーのようなサイコパスは相手の感情を見ませんが、感情の模倣がうまく周囲を味方にして立場を強めていくのです。

モンティ・リセル

リセルのインタビューをまとめると以下の通り。

  • 14歳で矯正施設へ
  • 矯正施設を出てからは職も恋人もいた
  • 恋人が大学に入り他の人に走られた
  • 実の父親と暮らしていればこうはならなかった

リセルには2つのストレッサーがあることがわかりました。

ストレッサーとは、”ストレス”=内面的からくる意味

1つは手紙

恋人からの別れの手紙を受け取り様子を見に行くと、他の恋人の存在を知り、女性を傷つける衝動に駆られるようになります。

2つめは被害者の女性の態度

自身の想像と違った態度を取られたため、一線を越えてしまうのでした。

ビルは、失恋して他の人間と関係を築くのにも失敗することなどよくあることで、リセルはただの社会不適合者だと言います。

しかしカー博士は、”社会で機能できない”のが犯罪者なのだと言うのです。

リセルの行動は、本来なら関係を築こうとして応じたら喜ぶところが、彼は怒りました。

そもそもリセルは、このように普通の出来事に対する反応が普通ではないのです。

ジェローム・ブルードス

インタビューに来たホールデンたちに対して、ブルードスは調子の良いことばかり話し肝心なところは言いません。

それどころか記憶を喪失しており、覚えていないことが多い様子。

ケンパーもブルードスも秩序型に分類できますが、異なるのが罪に対する態度。

ケンパーは過剰に露骨、ブルードスは全て否定したこと。

しかもブルードスは、信じないとわかっていて嘘をついているものの、証拠を突き付けられ機嫌を損ねたのだとカー博士は分析しました。

リチャード・スペック

スペックは、ホールデンたちに全く心を開かず横柄な態度を見せてましたが、その態度とは裏腹に小鳥を手に抱えやって来るのでした。

一晩で8名を殺害したことについて尋ねられると、”単にツイてなかっただけ”と答えます。

そして、手に持っていた小鳥を換気扇に投げつけて殺してしまいインタビューは終了。

カー博士は、彼は自分を誇示するために行っているのだと分析します。

インタビューの際、8名を殺害後に自殺未遂をしたのではないかと問われ、スペックはケンカのせいだと嘘をつきました。

これらは”男”を誇張するためであり、”暴れ者”という名に恥じぬようだと。

(スペックは”暴れ者”というタトゥーが入っている)

自殺を企てた弱さを指摘され、”暴れ者”のイメージに合う行動をしたのです。

犯行に計画性はなくただ流されて行ったことから、ケンパーとの区別が必要だと考えるホールデンたち。

ケンパーは計画的(道具を揃え、決まった場所で獲物を選ぶ)、スペックは場当たり的。

ちなみに秩序型、無秩序型は手口の分類

そこでホールデンたちが思いついた分類は、”スプリーキラー””シリアル・キラー”でした。

  • ”スプリー・キラー”(手あたり次第)はスペックのような無差別殺人のこと。
  • ”シリアル・キラー”(連続殺人)はケンパーのような長い時間をかけ計画的な殺人のこと。
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【マインドハンター】シーズン1感想とまとめ

1話からやや異質な雰囲気こそ感じたものの、普通の刑事ドラマかと思えば全く違う作品でした。

現代では当たり前となっている、”プロファイリング”という手法。

これを作るまでに、こんなにも苦労があったのかと驚かされます。

物語の舞台は1970年代と古いのですが、不思議なことに古臭さを全く感じさせないのは、さすがデヴィッド・フィンチャー監督というところでしょうか。

ホールデンは連続殺人鬼たちに向き合おうと必死になりすぎ、自身が思うよりはるかに神経をすり減らしていることにやっと気づきました。

しかし、それに気づかされた相手がケンパーだったためか、パニックを起こして倒れてしまったのは心配です。

これからの活動に支障がなければいいのですが……。

カー博士が仲間になったことにより、グッとプロファイリングの手法が確立してきたのでシーズン2も楽しみです!