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ドラマ『アウトランダー』シーズン4 第11話の考察と感想。それぞれが思う愛の形が深い。

ファンタジー
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『アウトランダー』シーズン4第11話ネタバレ。

ブリアナを襲った人物をロジャーと勘違いし、大変な事をしてしまったと後悔する一方で、実は襲った男がボネットだと知ったジェイミーは逆上。クレアとヤングイアンの3人でロジャーを探しに行き、マータフにボネットを探すよう指示したのです。それでは『アウトランダー』シーズン4第11話の考察と感想です。

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第11話「希望と共に」あらすじ

ジェイミーとクレアはロジャーを探すためモホーク族の後を追い、ヤングイアンも彼らの言葉が話せるという理由で同行しました。マータフは、ブリアナをジョカスタを元に連れて行き、そのままウィルミントンの町で、ファーガスの家に世話になりながら彼とボネットを捜すことに。

一時的に、ジョカスタの家で暮らすことになったブリアナは、ロジャーのことばかりが気にかかり、元気をなくしている様子。

ジョカスタは、ロジャーは絶望的だと考えブリアナが出産する前に、他の男性と結婚させようと考えていました。

数日後、独身男性数人とその母親たちを迎えての、ささやかなパーティが開かれると、ブリアナはすぐにジョカスタが自分の結婚相手を捜していると察します。

どの男性もパッとしない中年の男性ばかり。そんな時、ジョン・グレイ卿がリバーランにやってきました。彼もジョカスタから招待を受けていたようで、”両親をよく知っている”という言葉に、ブリアナは初めて笑みを見せました。

ジョン卿は、ジェイミーからブリアナを見守ってほしいと頼まれており、預かってきた手紙もブリアナに渡します。

そんな中、ボネットを見つけたマータフとファーガスは、彼を気絶させて縛り連れて行こうとしたところで、赤軍服に見つかり捕えられてしまったのです。

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『アウトランダー』シーズン4第11話の解説

ブリアナの結婚

ブリアナが出産を決意した理由は、”ロジャーの子かもしれない”という、ささやかな希望と、ロジャーは生きているという望みでした。

パーティーの日の夜に、ジョン卿とブリアナに求婚した男性が、タオル室で愛し合っているところを見てしまったブリアナは、それをネタにジョン卿に結婚してほしいと言い出します。

彼女は、ジョン卿は女性に興味はないと思ってのことでしたが、なんとジョン卿は”夫”としての務めも果たせることを知って愕然としました。

彼女なりに、安全だと思ったのでしょうが計算ミスでしたね。形ばかりでも夫婦となればジョカスタも諦めるはず。そして、それをお願いできるのはジョン卿ぐらいしかいないですから。

ただ、ジョン卿も一応男性なので、ブリアナには惹かれていたようです。でもブリアナと結婚するとなると、ジェイミーやクレアがどう思うか……。それにジョン卿が本当に愛しているのはジェイミーです。

いくら彼の娘でも、結婚となれば話は別。ジェイミーとの信頼関係を揺るがすことにもなりかねません。もちろんジョン卿は断りましたが、ブリアナの必死な思いが伝わり結婚することに……。

ジョカスタに結婚を報告しましたが、ジョン卿はこれもジェイミーとの約束を守ることになると気づいたのかもしれません。

ジェイミーとクレアの距離感

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クレアはジェイミーにボネットのことを話さず、ジェイミーはロジャーを殴って売り飛ばしたことを内緒にしていたことがきっかけで、2人の間に距離があいてしまいました。

どちらかというと、クレアがジェイミーの事を許せないようで、普通に接しているようには見えても、どこかトゲがあるような……。

でも、彼女が怒っていたのはジェイミーに対してではなく、世界に対してでした。今自分がいるこの時代がそうさせていると思ったら、抗えない自分にも腹が立っていたようです。

どうにもならないからこそ苛立つ、それは現代に生きるクレアだからこその思い。当時を生きていた人は、それが当たり前だったので、当時の人と現代の人とに生じるズレみたいなものでしょう。

クレアの思いもそうですが、ジェイミーもブリアナとの問題で悩んでいました。本当の父ジェイミーと育ての親フランクでは、性格も考え方もまったく違います。

10話でブリアナが言った「パパならそんなこと言わなかった」という言葉が、”自分は父親にはなれない”のだと、ジェイミーを追い詰めていたようです。

2人の間に生じた距離感は、2人がブリアナを愛しているからこそのもので、そこには家族としての美しい形も見え隠れしています。

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『アウトランダー』シーズン4第11話の感想

11話では、リバーランのこと、ジェイミーやクレアたちのことと2つの場面が中心に描かれています。ロジャーの事を通じ、ぞれぞれの後悔や親子間の問題などが語られていました。

ブリアナがジョン卿に求婚するのは意外でしたが、ジェイミーから守るよう頼まれたということで、信頼できる人物だとすぐに察したのでしょう。

察しが良すぎて、ジョン卿がジェイミーを愛していることも見抜いてしまったブリアナも、複雑な気持ちのはず。でもまだ、彼女の中にはジェイミーが父親だという実感が薄いように思えるので、そこまでショックという風には見えませんでしたね。

ブリアナにとっての父親はフランク。それでも、これから少しずつ時間をかけてジェイミーを父親として見るようになるのかな?という印象でした。

ロジャーはついにモホーク族の村に到着。モホーク族が2列に並び、その間をロジャーが歩いていましたが、彼を殴ったり叩いたり突き飛ばしたりして、歓迎しているように見えないこともありませんが、何かの儀式のようでもあります。

現代の考え方で見てしまうと、クレアやブリアナと同じく納得いかない所が多いものの、この時代のアメリカの風習や暮らしを学べるという意味ではとても分かりやすい内容でした。