「ハンドメイズ・テイ」の物語はまだ終わりではありません。ジューンの娘たちにバトンを託すかのように、物語はスピンオフ「The Testaments(原題)」へと続いていきます。
舞台はギレアド誕生から数年後――ジューンの娘たちを中心に、新たな世代の少女たちが理不尽な体制の中で何を選び、どう生き抜こうとするのかが描かれます。
本記事では、気になるキャストやリリース時期など現時点で明らかになっている情報をお伝えします。
- 2025年/アメリカ
- 原題:The Testaments
- 原作者:マーガレット・アトウッド
- リリース:2026~2027年予定
概要
Huluの公式コメントによると、「The Testaments(原題)」では、ギレアドで生まれ育った若い世代の少女たちが、外の世界を知らないまま「従属」と「結婚」を義務づけられた現実に直面する様子が描かれます。
彼女たちは、自由と自分らしい生き方を求めて、新たな仲間や過去の記憶をたどりながら、自らの道を切り開こうと奮闘します。
舞台は“成長したギレアド”。少女たちは自由を夢見る

原作小説では「ハンドメイズ・テイル」から15年後が舞台。ジューンの娘たちが成長し、それぞれの立場でギレアド体制に立ち向かっていく姿が描かれる予定とのこと。
ショーランナーのブルース・ミラーはこう語っています。
「ハンドメイズ・テイル」は、ジューンがギレアドの底辺に落とされても人間性を保ち続けた物語。一方で「The Testaments(原題)」は、ギレアドの“頂点”に立つ少女たちですら苦しんでいることを描きます。」
また、アグネス(ハンナ)やデイジーを通して、ジューンの精神や意志が受け継がれている様子も丁寧に描かれるようで、ギレアドの崩壊を予感させる“新たな火種”として、彼女たちの行動が物語の鍵を握ることになりそうです。
物語の中心となる3人の女性
アグネス/ハンナ(演:チェイス・インフィニティ)

ジューンとルークの娘ハンナ。幼少期にギレアドへ連れ去られ、アグネスという名で支配階級の家庭で育てられました。家柄の影響で周囲から一定の敬意と権力を得ています。
デイジー(演:ルーシー・ハルイデイ)

ジューンとニックの娘ニコール。ギレアドの外で育ち、やがてレジスタンスとの関わりを持つようになります。
リディア(演:アン・ダウド)

ギレアドの権力者のひとり。かつては”リディアおば”と呼ばれ支配側にいましたが、徐々に体制に疑問を抱くようになりました。
ほか登場人物
●シュナマイト(演:ローワン・ブランチャード)
ギレアドの名家に育った少女。権力の裏で葛藤する。
●ベッカ(演:マテア・コンフォルティ)
庶民出身ながら支配階級の学校に通い成長する中で、自分が“仕立てられた未来”に本当に進みたいのか疑問を抱くようになる。
●ヴィダーラ(演:メーブル・リー)
厳格な規律を重んじる教育係でリディアの後継候補。ギレアドにおける女性の権力領域を継ぐべき存在とされている。
●ポーラ(演:エイミー・サイメッツ)
高位の司令官との結婚によって社会的地位が上がったものの、継娘との関係が理想的な生活に影を落としている。
●ガース(演:ブラッド・アレクサンダー)
若き司令官。保護すべき少女たちに関わるようになっていく。
●ガッバーナ(演:ザリン・ダーネル=マーティン)
ギレアドの価値観に強く賛同する人物でヴィダーラの右腕的存在。厳格で妥協のない教育者。
●エスティ(演:エヴァ・フート)
最年少の“おば”。エネルギッシュで思いやりがあり、生徒たちからは「クールなおばさん」として親しまれている。
●イゾルデ・アルディス(フルダ役)
純粋無垢な少女で、大人の女性になることへの期待に胸をふくらませている。率直な物言いと前向きな性格で、多くの友人から信頼されている
●シェカイナ・ムプムルワナ(エホシェバ役)
名家の出身で、競争心が強く、地位の高い結婚を手に入れることに並々ならぬ執念を燃やしている。
解説
主演のエリザベス・モスは、スピンオフでは製作総指揮として名を連ねており、裏方に回っていることが判明しています。現時点では、ジューン役としての出演は未定とされており、ファンの間でも期待と不安が入り混じっています。
また、ドラマの撮影は2025年4月にスタートしたばかりなので、早くても2026年後半以降の配信が見込まれています。ただ、「ハンドメイズ・テイル」のシーズン5と6の間には約2年半の空白があったことから、2027年になる可能性もありそうです。
関連記事
「ハンドメイズ・テイル」シーズン6最終話の結末を解説|ギレアドのその後とスピンオフへの布石
「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」ファイナルシーズン配信日決定!”私たちは軍隊になった”──怒りと希望の最終章がついに始まる!
「The Testaments(原題)」©Hulu
紹介している作品は、2025年7月時点の情報です。