【ベルサイユ/ヴェルサイユ】あらすじとキャスト総まとめ。宮殿建設に憑りつかれた王と欲にまみれた貴族の愛憎劇。

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【ベルサイユ】あらすじとキャストを総まとめ。フランスの太陽王と呼ばれたルイ14世は、突然ベルサイユ宮殿の建設を命じた。パリではなくなぜベルサイユだったのか。ルイ14世は、72年もの間フランスの国王だった。反逆者に命を狙われ愛する者を失いながらも、彼なりにフランスを統治していった。

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【ベルサイユ】あらすじ

ルイ14世(ジョージ・ブラグデン)は、弟のオルレアン公・フィリップ(アレクサンダー・ヴラホス)や周りに反対されながらも、父が狩猟用に残していた館を宮殿に建て替えることにした。

すべては、自分の身の安全と生まれてくる子供のためだった。

当時、ルイ14世に反旗を翻す者も多く、王は常に命を狙われていた。

ルイは、ベルサイユ宮殿に貴族を住まわせ、服従させようと考えていたのだが、宮殿建設当初から問題が絶えなかった。

戦争で戦った兵士(人夫)たちを中心に行われた宮殿建設だったが、次々と人が亡くなっていく。

激励の言葉も掛けられず、何の報酬も与えられないまま命の危機に晒されていることに不満を抱いた人夫たちは、ストライキを起こす。

王の言うことが「当たり前」だと思っていたルイ14世だったが、侍従のボンタン(スチュワート・ボウマン)や周りの者に説得され、人夫たちを館に呼んで激励の言葉を掛けたのだった。

ベルサイユ宮殿には、貴族たちが住めるよう多大な部屋が建設され、貴族それぞれに部屋が与えらる。

ルイ14世からの招待で、貴族がぞくぞくとベルサイユ宮殿を目指した。

しかし、ベルサイユ付近に盗賊が現れ、宮殿に入る前に襲撃され殺されてしまう事件が多発した。

その首謀者となったのは、カッセル公爵(ピップ・トレンス)とルイに追放されたモンコール(アナトール・トブマン)、その他プロテスタント(抗議)と呼ばれていた者たちだった。

手始めに襲撃されたのは、パルトネー家。

自分が名付け親となったシャーロット譲の成長を見るのを心待ちにしていたルイは、怒りを露わにしファビアン(タイ・ルニャン)に調査を命じた。

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【ベルサイユ】キャラクター(王室)

ルイ14世/ジョージ・ブラグデン

注意:キャラクターはあくまでも本作のキャラクター像で必ずしも史実通りではありません

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1638年9月5日 – 1715年9月1日までフランスを統治した王。

ルイ13世と王妃との間に産まれ、ルイ13世崩御により4歳の時に即位した。

貴族を服従させるため、そして王としての権力を示す象徴としてベルサイユ宮殿を建築させ貴族を住まわせた。

(ベルサイユ宮殿を立てた場所は、父ルイ13世が狩猟で使っていた館)

自分が王として生きなければならないことは重々承知していたが、その分苦悩も絶えず自由なオルレアン公フィリップ(弟)に嫉妬することもあった。

そのため、フィリップの願いをことごとく打ち砕き、失望させることもある。

また、ベルサイユ宮殿建設時に数万の人夫が関わったが、短い期間で多くの人夫が死亡している。

さらに、宮殿建設後も貴族やプロテスタントによる毒殺事件が宮殿内で多発した。

王妃マリー・テレーズとの間に息子ドーファンを儲けたが生涯、妃を愛することはなかった。

ルイ14世は、イギリスのチャールズ1世の娘で(ストーリー内ではイギリスのチャールズ2世の妹)幼馴染のアンリエット(歴史ではヘンリエッタ)をこよなく愛していた。

しかし、マリー・テレーズとの結婚もあることから、ルイ14世はアンリエットをオルレアン公フィリップと結婚させ密会を重ねていた(フィリップも同意していた。その理由はフィリップに記載)。

また、王妃の侍女ルイーズも公妾だった。

アンリエットがプロテスタントにより毒殺された後、モンテスパン夫人と出会う。

ルイは、モンテスパン夫人にのめり込み、すべて彼女の思うがままに行動するようになる。

しかしその後、モンテスパン夫人に操られていたこと、彼女が王の愛欲しさに闇に堕ちたこと(詳しくはモンテスパン夫人に記載)をきっかけに、彼女から貴族の肩書も公妾という身分も全て奪った上でベルサイユに残るよう命じた。

(誰でもないただの女性としてベルサイユにいることへの恥ずかしさを以って償わせた)

オルレアン公フィリップ1世/アレクサンドル・ブラホス

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フルネーム:フィリップ・ド・フランスまたはフィリップ・ドルレアン。

ルイ14世の弟で、オルレアン公爵1世。

どんな時でも王の弟と言うことが彼を苦しめ続けていた。

アンリエッタと政略結婚させられたが、男色や女装を好んでおり愛人のシュバリエを寵愛している。

戦争に行きたいという願望が強く、ルイに直談判して指揮を取ったオランダ侵略戦争「カッセルの戦い」では勝利を収めて凱旋した。

フランスに栄光を持らしたことでは兄を喜ばせたものの、英雄としてフィリップが注目されたことに嫉妬され、これ以降、指揮を任されるどころか戦場に一切出されなくなってしまう。

アンリエッタの死後、フランスのためにプファルツ領(ドイツ西部にあるライン地方)が必要としたルイの命令で、リーゼロッテを妃に迎えた。

結婚当初は、明るく元気なリーゼロッテを苦手に思っていたが、何度も彼女に元気づけられ次第に好意を持つようになる。

シーズン2のラストでは、再び指揮を任され戦場に向かう姿が描かれていた。

マリー・テレーズ王妃/エリサ・ラソウスキー

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フルネーム:マリー・テレーズ・ドートリッシュ。

父はスペインの王フェリペ4世で、ピレニー条約の取り決めによりルイ14世の妻となったが、生涯王からの寵愛を受けることが無かった。

当時、王に寵愛を受けていたモンテスパン夫人に対しては、いずれ彼女に国を滅ぼされると考えていたため、どんな手段を使ってもベルサイユから追い出したいと願っていた。

使用人と過ごすことが多かったものの、信仰深くマントノン侯爵夫人とは仲が良かった。

シーズン1で彼女は、第1子を出産したが生まれた子の肌が黒いこともあり王の子とは認められず、内密で修道院に預けられた。

王が戦場に向かった際は、王にベルサイユ宮殿を任されていた。

アンリエット妃殿下/ノエミ・シュミット

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フルネーム:ヘンリエッタ・アン・スチュワート(フランスではアンリエット・ダングルテール)

アンリエット妃殿下は、フィリップの最初の妻であり、ルイ14世からの寵愛を一身に受けていた第1公妾。

イングランドの王チャールズ2世の妹。

フィリップは男色を好んでいたが、妻として彼女を大切に思っていた。(史実では2人の間に3人の子を儲けている)

彼女は妊娠したが、ルイの子かフィリップの子か分からなかった。

オランダ侵略戦争のため、ルイからイギリスへの交渉を任され侍女ソフィー・ド・クレルモンを同伴させイギリスへと向かった。

この時、彼女は流産したばかりで体調は完全に戻っていなかった。

にも関わらず、王からの頼みということもありフィリップの心配をよそにイギリスに向かい、交渉を成立させた。

しかしその数日後、プロテスタントに毒を盛られて数日間苦しみ抜いた挙句に息を引き取った。

リーゼロッテ妃殿下/ジェシカ・クラーク

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フルネーム:エリザベート・シャルロット・ド・バヴィエール

ドイツ語名:エリーザベト・シャルロッテ・フォン・デア・プファルツ

フランス名:ラ・プランセス・パラティーヌ

リーゼロッテ妃殿下はフィリップの2番目の妃。

明るく元気で健康的だったが、フィリップには苦手な女性だった。

田舎者と見下されているシーンもあったが、いつもソフィー・ド・クレルモンが彼女の味方でいてくれた。

また、ソフィーが辛い目にあった時も、頼るのはリーゼロッテだった。

子を産むのは重要な務めであると考えていたが、フィリップはなかなか寝床を共にしなかった。

しかし、事あるごとにフィリップに助言をするようになると、夫婦関係に変化が訪れリーゼロッテは妊娠した。

シュバリエから敵視されるも、彼女は彼を敵視することはなかった。

その後、リーゼロッテも毒を盛られたが回復。

リーゼロッテが毒を盛られて苦しんでいる時、フィリップは自分でも驚くほどに心配し動揺していた。(彼女への愛が垣間見える)