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【ウォーキング・デッド】シーズン11第2話・3話ネタバレ解説・考察。

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【ウォーキング・デッド】シーズン11第2話・3話ネタバレ解説と考察。食料を得るためにアレクサンドリアを離れメリディアンを目指したマギーやダリルたちは収穫者なる強敵に行く手を阻まれ危機的状況に。しかし、マギーはニーガンに忠告されても仲間を失っても決して進むことを諦めませんでした。

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「ウォーキング・デッド」の記事一覧

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【ウォーキング・デッド】シーズン11第2話「アケロン:パート2」

アケロンとは

ギリシャ神話における冥界の川(三途の川)のこと。冥土や地獄などの意味もあり。

ニーガンはマギーに助けを求められるも、手を差し伸べることはありませんでした。

その一方で、ダリルはドッグを探して仲間から離れてしまいます。

ダリルとマギー以外の仲間は、車両内に入り出口を探していましたが、どのドアも錆びついているためなかなか開けることが出来ません。

協力してドアをこじ開けている所に、背後から複数体のウォーカーが近づいてきました。

密室状態の狭い空間で、あの数のウォーカーを相手にするには危険すぎます。

すると、電車の下からSOSを告げるモールス信号が聞こえました。

マギーです。

彼女は、ウォーカーから身を守り助けを求めたのです。

マギーとニーガンの間には不穏な空気が流れます。

ニーガンは、マギーを殺そうとしたと批難されますが、「俺は、彼女を殺そうとしたのではなく助けなかっただけだ。でも彼女は俺を殺そうとしている。その彼女を命がけで助けるのか?」と反論しました。

この言葉に、誰しもが口をつぐみます。

しかしその時、反対側からもウォーカーたちが現れ、後にも前にも進めない状態になってしまいました。

覚悟を決めた瞬間、後方の車両からダリルが現れウォーカーを始末し、彼らはドアを開けて避難しウォーカーから身を護ることができたのです。

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【ウォーキング・デッド】シーズン11第3話あらすじ「ハンテッド」

ハンテッドとは

狩り。他に、追われる者の不安や恐怖を反映するときにも用いる。

敵(収穫者)との対決に備えて、マギーはジョージーが寄るという武器や物資が置いてある場所に向かうと提案しました。

しかし、森の中で襲撃され反撃すらできないまま殺されたり傷を負ったりしてしまいます。

チームはバラバラになりましたが、後にマギーはニーガンとアルデンと合流できました。

そこでまた襲撃を受け、アルデンは腹に重傷を負ってしまいます。

何とか敵を倒したものの、アルデンは支えられないと歩くことすらできない状態。

相手が強敵であること、それにより多くの仲間を失ったこともあり、ニーガンは計画を中止するよう訴えましたがマギーはメリディアンを目指すことを諦めませんでした。

2人はアルデンを支えながら身を隠せる森の中に入り、廃墟となった教会でアルデンを休ませます。

その時、ニーガンが物言おうとする表情を見せます。

すぐに察したマギーは「考えは分かってる、駄目よ」とニーガンに何も言わせませんでした。

しかし、アルデンはこの時初めてニーガンの考えに同調したのです。

「自分は足手まといだ」と。

嫌がるマギーを説得し、2人は教会にアルデンを残し「戻って来る」と約束して2人でメリディアンを目指します。

*以下、重要なネタバレを含みますのでご注意ください。

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【ウォーキング・デッド】シーズン11第2話ネタバレ考察

マギーの過去

マギーがアガサたちと出会う前、ハーシェルと2人でいた時に遭遇した出来事を仲間に話します。

ある時、倒れたカートの横でにしゃがんでいた年老いた男に出くわしたの。”息子と娘”に服を持ち帰りたいから”カートを押すのを手伝ってくれ”と言われた。お礼に食料をあげると言われた。嘘だと分かってたけど空腹だったから男の家までついて行って喉にナイフを突きつけ、彼が隠し持っていたクロロフォルムの布を男の口に突っ込んだ。家の中に入り、ハーシェルを部屋に閉じ込めた後、部屋を物色した。そこには3体の変形した男とも呼べない……。襲われたけど対処した。家の中は静まり返ったけど屋根裏から何か打ち付けるような音がした。捕らわれてる誰かが逃げようとしているのかと思って、投下の突き当りにあるドアを開けると上に上がる階段があった。階段の上では影がゆらゆら揺れてた。それが突然足元に転げ落ちてきた。女性のウォーカーだった。彼女の脚と腕は切断され縫いわれていた。眼球はえぐり取られ舌も無く声帯を切り取られ乾いた音を発していた。お腹は大きく膨れ上がり中の何かが出ようとしてた。その状態の人がさらに3人いて心臓が動いてた。この時、最初に思ったのは、”生きてるなら食料がある”だった。

3人を始末して大量の食糧を手に入れたマギーは、カートに食料を積んでハーシェルと逃げたのです。

マギーは「この話をしても何も感じない」とアルデンに詰め寄りました。

この世界の現実を見て、マギーは何かを失ってしまったと言うのです。

ただ、明確に分かったのはアレクサンドリアやヒルトップ、メリディアンでの暮らしが他にはない特別だということを……。

そこでニーガンが口を開きました。

「俺たちは幸運だ。そのことを誰も分かってない。今までも、これからもだ」

マギーの言わんとしていることがニーガンには分かったようです。

ニーガンも、かつてはリーダーとして多くの仲間を率いていました。

マギーもニーガンも、現実を見た者同士だから分かりえた思いなのかもしれません。

兄弟の手紙

ダリルが仲間とはぐれていた時、複数人で生活していたであろう痕跡を見つけました。

辺りを探っていると、2つのお菓子と紙幣に書かれたメモ、兄妹の写真が入ってる袋を見つけます。

メモは幼い兄妹が父親に当てたメッセージで、「1週間したら先に行けってパパは言ったのに、ママはパパを捜しに行って戻らない。僕たちは行くよ。毎朝10時に無線を入れる。早く会いたいトムとジェシーより」と書いてありました。

写真の妹はうさぎのぬいぐるみを持っていた。線路に降りて少し歩いたところで、袋に入れられた何体ものウォーカーを見つけた時に、マギーが拾ったうさぎのぬいぐるみと同じもの?

ダリルは、すべてを袋に戻してバッグに入れて持ち帰ります。

駅の中には「人種差別」に関する看板があり、写真に写っている兄妹が黒人だったこと、兄妹のメッセージなどをダリルが持ち帰ったことなどは、何かの伏線になっているのかもしれません。

さらに、ウォーカーたちは喉を切り裂かれていたこと、マギーがハーシェルと居た時に出会った男の家にも声帯を切られていたウォーカーがいたことなどから、この2件は何か関係があるような気もします。

コモンウェルス

コモンウェルスでは、ユミコとプリンセスが掲示板について話をしており、動揺するユミコとは正反対にプリンセスは冷静に分析していました。

お兄さんはユミコの写真を10年以上も財布に入れてたのは凄すぎる。ここにいるけどどうする?」

それに対しユミコが、規律や体制のある組織だから責任者と話すと言うとプリンセスは戸惑い顔をします。

そんな中、ユージーンが「エゼキエルが消えた」と慌てながらやってきました。

どこかに連れ去られたのかも……「次は自分たちの番だ。それなら自分たちがどこから来たのかを話そう」と動揺するユージーンに、プリンセスは首を横に振ります。

どうやら、この状況ではプリンセスが一番冷静に物事を見つめているようでした。

するとユミコは、面接官に直談判しようと2人の元を訪れます。

「あなたの査定は終わった。何しにここに?」という女性に向かってユミコは、「今度は私があなたたちを査定してる」と攻撃的な態度で接します。

そして、組織や2人ことを細かく分析しつつ、この世界に必要なのは外界の病気を排除してくれる人であって、繰り返し質問して来る人じゃない。

目の前の人が自分を殺すかどうか見抜く直観力が必要だと一喝しました。

最後に、弁護士として胸部外科医の兄がここにいて私を探しているはずだから、収容および移住政策に則して査定の簡素化を要求したのです。

この時、ユージーンとプリンセスは面接室の前で待っていましたが、プリンセスはトイレに行ってしまいます。

時間だけが経過し、落ち着かなかったユージーンは近くにいた監視に中にいる仲間に会わせてほしいと頼みました。

しかし、中には誰もいないと言われてしまいます。

さらに、トイレに行ったプリンセスも戻ってきませんでした。

その後、ユージーンはリーダーと直接話をする機会がありましたが緊張で汗だくになってしまいます。

リーダーからは、真実を言うよう圧力を掛けられましたがユージーンはどこから来たのかを口にすることはなく、ついた嘘もばれずに戻されました。

戻された先には、エゼキエルやユミコ、プリンセスもいました。

エゼキエルは咳き込んでいたため診療所で治療してもらい、ユミコとプリンセスは様子を見に来てくれていたとのこと。

そして、4人は正式にコモンウェルスに迎えられることになり、ユージーンは会いたがっていたステファニーとも会うことが出来たのです。

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【ウォーキング・デッド】シーズン11第3話ネタバレ考察

マギーとニーガン

アルデンが怪我をした時、ニーガンは計画を止めるよう声を荒げました。

「まさか、まだ進み続ける気か?具体的なプランは?」

「変えないわ。食料を取りに電波塔を目指して仲間を待つ」

その答えにニーガンは、怒りを抑え込みながらいいます。

「いいか現実を見ろ 敵はイカれた連中だ 奴らがいる道を進むなんてバカげたプランだ」

引用:【ウォーキング・デッド】シーズン11第3話

自分たちが劣勢なこと、相手が強敵であることは誰の目から見ても分かることでしたが、マギーは決してクビを縦に振りません。

マギーは、食料を得ることにかなりの執着心を持っているようです。

確かに、この世界では食べ物を得られない=死なので当然と言えば当然ですが、仲間や自分が死ぬかもしれないという危険を伴います。

ニーガンは、マギーの気持ちが痛いほど分かっているようですが、彼女が冷静さを失っているのも気づいているようです。

マギーを変えてしまったのは、かつて見てしまった過酷な現実世界。

その世界を見て、自分たちが居た場所は特別なんだと気づいてしまったからこそ、何としてもアレクサンドリアの町を守りたいと思っての行動なのかもしれません。

こうして因縁あるニーガンとマギーは、2人で電波塔を目指すことになります。

ただ、マギーは自分が置かれた状況になって初めて、ニーガンの気持ちが分かったようにも見えました。

彼を殺したい気持ちは消えることはありませんが、生きていくために選択しなければならなかったこと、生きていく上で食料は何よりも大切なものであると言う思い。

ニーガンを殺そうと思えば殺せる状況にありながらも、マギーは手を下すことはありませんでした。

きっとそれは、どこかでかつてのニーガンの仕打ちを認めてしまったからなのかもしれません。

アレクサンドリア

アレクサンドリアでは、軍事食の在庫も少なくなりつつありました。

それに一番危機感を募らせていたのはキャロルです。

キャロルは、大量の食料が運べると言って馬を探していましたが、なかなか見つからずにいました。

しかし、馬は水を飲みに来ると考えた通り、4頭の馬を捕獲できました。

アレクサンドリアの住民は、キャロルたちが見つけて来た馬を見て笑顔を見せましたが、実はキャロルは1頭の馬を食料にしたのです。

大量の物資を運ぶためと言うのは口実で、実は住民たちに食べさせるつもりだったようです。

ここでもまた、生きるために命を奪うことになりました。

馬の首をナイフで切り、怯えて暴れる馬をキャロルは「大丈夫よ」と宥めましたが、馬を殺すことは何よりもキャロルが一番辛かったはずです。

キャロルは決して冷静ではありません。

生きるために仕方がないことだと思い込み、冷静を装っているだけです。

彼女は自分のためではなく、いつもみんなのために動いていました。

初期メンバーは、仲間を守るために口に出せないようなこともしてきましたが、キャロルは特にその思いが強いようにも思えます。

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【ウォーキング・デッド】シーズン11第2話・3話の感想

生きるための選択は、時にとても難しいものになります。

マギーが以前のマギーと変わってしまったのは、外は何でもありの恐ろしい世界になっていること、その世界で自分たちは恵まれた環境で生活していたことに気づいたことでしょう。

敵はウォーカーではなく、人間なんだと……。

人はここまで残酷になれるんだと理解してしまったからこそ、マギーは良心という感情を切り離してしまったのかもしれません。

そして、ファイナルシーズンの敵は「見た時には殺されている」という収穫者なるもの。

彼らは、ニーガンが ❞イカれた連中❞ と呼ぶほど、これまでの敵より強敵であることは一目瞭然です。

囁く者もそれなりにタチの悪い強敵でしたが、今回の敵は戦闘力があるので一筋縄にはいかない様子。

また、線路を歩いていくことをニーガンが止めたのも、「自分ならそうする」というのが頭を過ったからでしょう。

ニーガンの予想通り「袋のネズミ」状態になり、脱出後はひとりまたひとりと殺されてしまいました。

大切な仲間を失ってしまっても、決して進むことを止めません。

ただこの先、生きていく上でニーガンの助言は必要になってくると思います。

彼は、仲間として協力したいと言っても誰も信じていませんが、マギーはきっと分かってくるはずです。

2人は考え方や受け止め方が似ているようにも思えるので、いつかマギーがニーガンに復讐するという機会が訪れた時には、不意を突かず真正面から復讐を遂げるような気がします。