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「大秦帝国(だいしんていこく)」34話・35話・36話のネタバレ感想|失地奪回の戦

歴史 / 時代劇
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「大秦帝国-QIN EMPIRE-」34話・35話・36話のあらすじとネタバレ感想。河西奪回の戦に向けて衛鞅が進軍を進めました。一方、その知らせを受けた魏国では誰が戦うか協議します。結果、大将は卬公子が、副将は龍賈将軍が務めることに。

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34話:河西の奪回に向けて

河西奪回の戦に向けて衛鞅えいおうが進軍を進める一方で、新都に残った渠梁きょりょうは都の守備を固めるため、魏の商人などといった怪しい人物を洗い出すよう指示します。

そんな中、河西の戦に出陣できなかった旧軍の子岸しがん将軍が「なぜ私を起用せぬ!」と飲んだくれていました。

河西の地で多くの戦を経験し、また多くの仲間を河西で失った子岸は亡き戦友たちの雪辱を果たすためにも出陣したかったのです。

そんな子岸の様子を目にした渠梁は、早くから軍隊に入り河西で戦ってきた自分も子岸たちと同じように河西に出陣して戦友たちの雪辱を果たしたかったと言い、子岸たちの気持ちに寄り添います。

そしてその上で、河西奪回の戦には冷静な戦略が必要であること、また、新軍に比べて旧軍の兵力は劣らないが全員が河西へ行ってしまえば東の国土を守る軍がいなくなると諭しました。

一方の魏国では、秦軍が河西に入ったとの情報が入ります。

誰が河西に出陣するかで太子や龍賈りゅうこ将軍らが揉める中、衛鞅からの挑戦状が届きました。

協議の結果、魏の大将はごう公子が、副将は龍賈将軍が務めることに。

ところが、公子は龍賈将軍だけを先に河西に向かわせ、自身は10日後に騎兵を率いて向かうと言うのでした。

感想

河西の戦に起用されず不満を抱いている子岸や旧軍のケアをする渠梁が流石すぎました。ちゃんと彼らの気持ちに寄り添った上で、冷静に諭す渠梁は本当に名君!

卬公子が到着していない今が魏軍を攻めるチャンスのようにも思えますが、衛鞅が軍をまだ動かさないのには何か理由があるのでしょうか。卬公子もろとも一気に滅ぼすつもりなのかな。

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35話:騎兵と歩兵

魏の卬公子が出陣したとの知らせを受けた衛鞅は皆を集め、以下のように作戦を説明しました。

「先に龍賈軍を全滅させた場合、今までの例から卬公子は退却するに違いない。そうなれば魏の主力である鉄騎部隊を逃すこととなり、河西を奪回しても他の地は取り戻せないだろう。ゆえに、今回の戦で魏の主力部隊を倒し、一度で決着をつける!」

そうして、衛鞅率いる秦軍が動き出す中、衛鞅のもとに卬公子から軍の撤退を促す書簡が届けられます。撤退する気などない衛鞅は「魏には私のほうから助け舟を出してやろう。和議の提案だ」と返事を返しました。

和議の会合が開かれると、卬公子は衛鞅が提示した条件を受け入れませんでした。そこで、衛鞅は公平に戦で勝負をつけようと申し出ます。魏軍3万の鉄騎部隊に対し、秦軍は2万の歩兵で対抗するという言うのです。

それは魏に有利すぎる条件だったため、卬公子は快諾しました。いざ戦が始まると、一刻も経たないうちに魏軍の3万の鉄騎部隊は全滅します。

感想

秦が勝てたのは衛鞅の計略が見事なのもあるけど、ダメダメな卬公子にも助けられましたね(笑)老兵ばかりで邪魔だからと言って、味方の援軍の出陣を禁じる公子のおバカさには笑ってしまいました。

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36話:講和

卬公子の率いる魏軍に勝利した衛鞅は、人質とした卬公子に2つのことを指示しました。

1つは秦国と龍賈将軍の戦いを見届けること。

そしてもう1つは、秦の領地を返還する旨の手紙を魏の君主に送ることでした。

一方、この事態を知った龍賈将軍は国のために戦い抜くことを決断し、秦軍と戦うべく河西へと出陣します。

そして両国が戦った結果、秦が圧勝。包囲された龍賈将軍は秦軍の強さを讃えながらその場で自害しました。

魏軍が全滅したと知らせを受けた魏の君主は、秦国との和平を受け入れることにしました。

しかし、衛鞅は領地の返還のみならず、魏のいくつかの領地を割譲するよう要求し、もしも拒むなら卬公子を処刑するだけでなく直ちに魏に侵攻すると条件を突きつけます。

再起する見込みのない魏はその条件を受け入れるしかありませんでした。

そうして、河西の戦で勝利し失地をすべて取り返した秦軍は帰国します。

感想

敗北が分かっていても国のために戦い抜く龍賈将軍の姿に、敵ながらも尊敬の念を抱きました。もしも魏の重臣がこういう人物ばかりだったら、秦はもっと苦戦したでしょうね。

秦国は圧倒的な強さで魏に勝利しましたが、1話の戦を思い返してみると、秦は貧しさのあまり鎧もなく衣のまま戦っていました。それを思うと、優れた武器と防具で圧倒した今回の勝利は感慨深いものがあります。

改革の成果が出始め、領地も取り戻したことで、衛鞅の務めもひと区切りついた感じでしょうか。

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