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最終回【解憂(かいゆう)】と41・42・43・44・45話のあらすじ・ネタバレ・感想|ラストシーンの史実考察

解憂あらすじ全話とネタバレ感想キャスト アジアドラマ
© Central Studio of News Reels Production

最終回【解憂(かいゆう)~西域に嫁いだ姫君~】41話から45話(最終話)のあらすじ。太后が殺され、昆弥は監禁され、鳥孫の宮中は黒幕の手に落ちてしまいます。そんな中、解憂らが動きますが……。この記事では結末までのネタバレ感想と、ラストシーンの史実考察をお届けします。

Writer:kino

「解憂(かいゆう)~西域に嫁いだ姫君~」オフィシャルサイト

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第41話

あらすじネタバレ

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王位継承者

宮中では胡姑ここが男児を出産し、鳥孫国王(昆弥)がでいと名付けました。

胡姑は下賎な名前であることに引っかかりを覚えながらも、さっそく王位継承について話を切り出します。

しかし、昆弥は心ここにあらずで部屋を去り、その後に出かけた狩りでも亡き解憂を想い胸を痛めます。

そこへ、数匹の狼が現れ昆弥を襲いました。

軽傷を負って宮中に戻った昆弥は、鉄の首輪がはめられていたことから、誰かに飼育されている狼だと推測します。

昆弥は医師の治療を受けたもののなぜか頭痛で苦しむようになり、毒に侵されたような症状が……。

無理を押して朝議に出ると、長山が「泥を王位継承者にするべきです」と進言します。

昆弥は朝議の場では返事を濁したものの、心の中では泥を王位継承者にすると決めていました。

その決意を太后に話すと、太后は“胡姑が泥を育てないこと”を条件に許可しました。

昆弥は胡姑の部屋を訪れ「泥を王位継承者にする。だが育てるのは太后だ」と告げます。

胡姑は「それなら王位はいりません」と泣きつくも、泥は太后のもとへ連れていかれました。

解憂の幽霊

太后は泥を抱いて祖陵へと赴き、先祖に「すべては国と昆弥のためです」と語りかけながら泥を殺害しようとします。

すると、幽霊のフリをした解憂が現れて殺害を止め、なぜ赤子を殺そうとしたのか、私たちに毒を盛ったのも太后なのかと問いつめました。

太后は他国の血が混ざるのを防ぐために流産の薬を盛ったと認めたものの、殺そうとはしていないと主張します。

太后は昆弥を襲った犯人に心当たりがあるようでしたが、それが誰かは口にしませんでした。

その後、解憂は同じ手で胡姑を怯えさせ火事の犯人を追及しましたが、本当に何も知らない様子の胡姑は気を失います。

感想

おそらく編集ミスだと思われますが、祖陵のシーンで映った赤子が人形だったのは笑いました。

その直後に 解憂が幽霊のフリをして登場したのも、予想外の展開で面白かったです。

太后は黒幕に心当たりがあるようでしたが、かばっているようにも見えたことから、もしかすると昔の恋人でしょうか。

あるいは、太后にはもう1人息子がいてその人が黒幕?

“僮僕都尉”とかいう人物も怪しい。

誰が黒幕であるにせよ、昆弥の命まで狙っていることから狙いは烏孫を滅ぼすことでしょうね。

毒に侵され弱っている昆弥が心配ですが、髪をおろしている彼は色気ましましで素敵でした。

そう言えば、同じ毒に侵されていた解憂は西女のおかげで解毒できたわけだから、昆弥も西女に診てもらえば治るのでは?

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第42話

あらすじネタバレ

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長山の正体

*一部、シーンが前後している部分があります。

太后の遺体が首を吊った状態で発見されます。

死の真相を知るために昆弥が周辺人物を尋問すると、太后の側仕えだった侍女が“犯人を知っている”と供述しました。

ところが、彼女が名前を言おうとした瞬間に 兵が突入してきて昆弥に剣を向けます。

主導者である長山は、昆弥を監禁したのちに胡姑を訪ね「昆弥の名をかたり王位を譲る聖旨を書いてほしい」と頼みました。

応じた胡姑は、その偽の聖旨を大臣の前で発表します。

内容は昆弥が泥に王位を譲ることと、長山が摂政に就くことでした。

やがて胡姑は、長山の真の目的が“匈奴に鳥孫を乗っ取らせること”だと気づき何者かと問います。

すると、長山は自身が匈奴人であり匈奴の特使に任命された身であることを明かしました。

胡姑は監禁されている昆弥に会いに行き「あなたに嫁げて満足です。ずっとおそばにいます」と真摯に語りかけたものの、昆弥の心には響きませんでした。

長山と対抗するために

太后の死を知った解憂たちは、祖陵を出て翁帰の知り合い女性のいる妓楼で身を隠すことにしました。

そんななか、解憂らは宮中が長山の手に落ちたことを知り、長山と対抗するために動きはじます。

まず翁帰は、辺境の地に行かされた右大将を呼び戻しに。

淮天沙は援軍要請のために漢へ向かいました。

鳥孫に残った解憂は宮中に侵入し、幽霊のフリをして昆弥を元気づけ毒消しを飲ませます。

感想

太后をも殺せる大物は誰だろうと期待していたのですが、どうやら長山のようです。

なんというか、彼には大物感がないので しっくりこないんですよね。

しかも彼は匈奴君主から命じられた特使らしいですが、鳥孫の人間がなれるものなのか?それとも長山はもともと匈奴人なのか?

昆弥が解憂の幽霊に「翁帰と一緒になれたか?」と優しく問いかけるシーンはつい涙が……。

昆弥は 解憂と翁帰が恋仲だと知った際には嫉妬と激情に駆られていたけれど、元来優しい性格の彼はずっと自責していたのでしょう。

昆弥には毒から回復してほしいですが、果たしてどうなるのか……。

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第43話

あらすじネタバレ

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共闘

翁帰は右大将に、宮中が長山に乗っ取られている現状を話し「一緒に戦ってほしい」と協力を求めます。

一方、長山に子どもを奪われた胡姑は祖陵へ行き、子どもや昆弥の無事、そして鳥孫の平和を祈りました。

すると、隠れていた解憂が姿を現し「共に長山に対抗し、昆弥と鳥孫を守ろう」と共闘をもちかけます。

<宮中>

右大将が兵を率いて宮中に向かっていると報告を受けた長山は、迎え撃つようにと命じます。

ところが、すぐに配下が戻ってきて「右大将の軍の中に翁帰もいる・・・・・」というので、長山は迎え撃つのをやめて守備に徹することにしました。

そして すぐさま昆弥のもとへ行き、右大将を捕らえる命令書を書かせようとしましたが拒まれたため殴りつけます。

それでも書かない昆弥に、長山は匈奴の援軍を呼んだことや翁帰が生きていることを教えてやります。

昆弥は、翁帰が生きているなら解憂も生きているはずだと確信して安堵しました。

侍女の暴露

解憂との共闘を決意した胡姑は、“解憂を捕らえた”と一芝居うち 朝議の場に解憂を連れてこさせます。

解憂は大臣らの前で 太后が流産させる毒を盛っていたことや、長山の正体が匈奴の特使であることを暴露します。

大臣らがざわめく中、解憂は証人として太后の側仕えだった侍女を召喚。

侍女は皆の前で、以下のように暴露します。

  • 太后は長山の協力で先王の遺言を書き換え昆弥を即位させた
  • その弱みを握られた太后は、長年のあいだ長山に脅されていた
  • 太后を殺した犯人は長山

一方で翁帰は、監禁されている昆弥を救出します。

感想

ドラマも終盤に差しかかり面白くなって参りました!

長山も面白いくらいに本性を現しはじめ、悪役全開となっております。

正直、今まで敵役として物足りなさを感じていたので これぐらい思い切って暴れてくれたほうが見ごたえがあります。

長山と胡姑のCPをひそかに妄想していた民としては、長山の顎クイや首しめや軽々しく胡姑の頬を触るといった行動がツボでした。

ただよく分からないのが、長山はどうやって鳥孫人に成りすましたのかということ。

彼がもともと匈奴人なのだとしたら、妹の阿伊臘あいろうも本当は匈奴人なのか?と混乱してしまいました。

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第44話

あらすじネタバレ

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昆弥の譲位

正体を暴かれた長山は武力行使でこの場を制圧しようとしたものの、翁帰と昆弥が現れ逆に包囲されます。

長山は翁帰を人質に取ってピンチを切り抜けようとしましたが、阿伊臘が身を挺して翁帰をかばい死亡しました。

長山は阿伊臘の死に衝撃を受け、捕縛されます。

直後、昆弥が倒れてしまいました。

侍医の見立てによれば、昆弥が盛られた毒は内臓に達すれば死にいたるもので、長くても三ヶ月、短くて10日の命とのことでした。

昆弥は安静にするよう言われたものの、無理をして動いたために毒がまわり再び倒れてしまいます。

床に伏せる昆弥は、解憂のいる前で翁帰に王位を譲ると話します。

「匈奴の軍を撃退したらお前が昆弥になれ。ただし、王位についたら解憂を漢に帰せ

昆弥は、王位に就かずに解憂と逃げたいならそれでも良いと言いました。

翁帰は迷いながらも解憂と逃げる道を選ぼうとしましたが、解憂がそれを制止し 翁帰を退室させます。

解憂は昆弥と2人きりになると「なぜ私を漢に帰すのですか?」と問いました。

「2人が一緒にいるのを見たくないからだ。私は凡人だ、嫉妬もする。今までは私が譲ってきた。今回はそなたが譲ってくれ」

解憂は答えるかわりに昆弥に抱きつきました。

匈奴との戦い

匈奴の大軍が烏孫に向かっていました。

翁帰は城の上に兵士を集めて演説をし、敵を迎え撃つ準備をととのえます。

やがて匈奴が到着し、戦が始まりました。

援軍要請のために敵を突破した淮天沙は、援軍の約束を取りつけ無事に戻ってきます。

しかしその後、馮嫽とともに城上で戦っていた淮天沙は重傷を負い倒れてしまいました。

感想

長山はいい悪役っぷりでしたが、昆弥の監禁が緩かったり太后の侍女を口封じしておかなかったりと、詰めの甘い悪役でした。

一方、いつも仏頂面な淮天沙が馮嫽の前でにやけていたりと ようやく恋に進展するかと期待した矢先、淮天沙が重傷で倒れてしまいました。

いよいよ次回が最終話となりますが、退場する人が多そうな予感。

昆弥はほぼ確実に亡くなるでしょうし、淮天沙も重傷、馮嫽や右大将や胡姑もどうなることか……。

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最終回(45話)

あらすじネタバレ

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約束

*重大なネタバレがあります。

重傷を負った淮天沙は倒れ込み、馮嫽に約束してくれと言います。

「解憂公主を守れ、でしょ」

「お前のことだ。これからは自分の身をしっかりと守れ。約束しろ」

馮嫽がうなずくと、淮天沙は笑顔で涙を流しました。

直後、漢の援軍が到着します。

馮嫽に背負われた淮天沙は、そのまま息を引き取りました。

和平交渉

漢の援軍が到着したものの、5千の援軍では匈奴を倒しきることはできません。

しかし匈奴側も限界が来ているらしく、交渉の意を示してきました。

そこで、解憂が和平交渉に臨み 長山の身柄を引き渡すと約束します。

匈奴の将軍は和平交渉に応じ、軍を撤退させました。

そうして、鳥孫は滅亡の危機を脱することができたのです。

安堵する解憂と翁帰のもとに、「昆弥が……」という知らせが。

2人はすぐに駆けつけたものの、昆弥はすでに亡くなっていました。

解憂は大臣らの前で率先して跪き、翁帰を「昆弥」と呼びます。

大臣らもそれに続いて翁帰に拝礼しました。

「昆弥」=鳥孫の君主号

結末

翁帰に呼び出された解憂は他人行儀に接し、その日のうちに宮中を出て馮嫽とともに漢へと旅立ちます。

道中では胡姑が見送りにきてくれました。

胡姑は「鳥孫に残れば政権を狙う母としか見てもらえないから去ることにした」と言います。

そこに、解憂を殺しに来た長山が登場!

解憂たちは殺されそうになるも、胡姑を守るためにやってきたという匈奴の義律将軍が助けに現れ長山と戦います。

激しい戦いが繰り広げられる中、駆けつけた翁帰が長山にとどめを刺しました。

翁帰は解憂と2人きりになると、漢へ行くなら昆弥をやめると言い出しました。

「俺を置き去りにできるのか?」

解憂は「できない」と答え抱きしめます。

ラストシーン。

宮中では、大臣らが一斉に「昆弥に拝謁します」と跪きました。

しかし、昆弥の姿は映されずドラマは幕を閉じます。

感想と史実

ネタバレ有り。

淮天沙が死亡してしまいました……。

彼はずっと解憂一筋でしたが、後半になるにつれ 少しずつ馮嫽の存在が彼の心を占めていったように思います。

はっきり「好き」とは言いませんでしたが、最後の言葉が解憂のことではなく馮嫽を案じる言葉だったことから、きっと好きになっていたのではないかと。

そんな感情の変化がゆっくり丁寧に描かれていましたし、それを表現する俳優の演技もうまかったです。

ただ、淮天沙の死が丁寧に描かれたのに対し、昆弥の死があっさりしすぎていたのが残念でした。

それにしても、まさか義律将軍が最終話で長山と戦うとは予想外。

義律将軍は重要なシーンでちょくちょく登場するといった、なかなかおいしいキャラでした。

面白いのがラストシーンです。

大臣らが「昆弥」と呼んでいたのはなのでしょうか。

翁帰かもしれないし、別の誰かかもしれないという解釈の余地があるラストシーンはなかなか面白いです。

前昆弥の遺志に従うなら、翁帰は以下のどちらかを選んだはずです。

①翁帰が昆弥となった場合は、解憂を漢に帰す

②昆弥の座を捨てて解憂と一緒になる

翁帰は「解憂と一緒になること」を選択したので、②に従い昆弥の座を捨てたのではないでしょうか。

それ以外のパターンとして“昆弥の座を捨てずに解憂とも離れない”という道もありますが、それだと前昆弥の遺志に背くことに。

史実を調べてみると、このように表記されていました。(原文まま)

軍須靡死,弟翁歸靡為昆莫,娶解憂公主。

引用:维基百科,鳥孫歴史

また、年号表には

“紀元前93年—前60年の間、翁帰が在位していた

ことが記されています。

歴代昆弥 / 在位期間
獵驕靡  前117年—104年
軍須靡  紀元前104年—93年
翁歸靡  紀元前93年—60年
泥靡   紀元前60年—53年
参考サイト:维基百科,鳥孫歴史

ドラマが史実どおりに作られたならば、ラストシーンの解釈は

<翁帰は昆弥の座に就き、解憂とも一緒になった> となりますね。

つまり、昆弥の遺言に背いたということ。昆弥かわいそう……!

ちなみに、本作で赤子だった泥(胡姑の息子)は翁帰の死後に在位しているのですが、ここで衝撃の事実が

なんと解憂は、翁帰の死後に泥にも嫁いでおり彼の息子を産んでいるのです!!

参考サイト:维基百科,劉解憂

3代の王に嫁いだなんて凄すぎますし、いっそドラマでそこまで描いてくれたら面白かったかもしれません。

ちなみに、泥は狂王として知られる暴力的な王で 最期は翁帰の息子に殺されたそうです。

最後に全体の感想を。

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全体の感想

物語の序盤はストーリーがしっかりしていて面白く、隠れた秀作かもしれないと思ったこともありました。

しかし、中盤以降は徐々に 主人公カップルの恋愛に共感できなくなっていきました。

解憂が他の男性に嫁いだ時点で翁帰との恋は応援しづらいですし、周囲のことよりも自分たちの気持ちばかりを優先している気がして、そこも共感しづらかったポイントです。

とにかく翁帰が“愛の男”で、彼の行動原理はすべて「解憂への愛」、一貫して愛の男。

あそこまで愛を中心にストーリーが展開されてしまうと、歴史ものとしては狭い世界観になってしまう気がします。

あとは悪役。

長山はラスト数話で覚醒したものの、それまでは特に個性的というわけでも、魅力的なわけでもなく、めちゃくちゃ聡明なわけでもなく、悪役としての存在感が薄かったように感じます。

それでもドラマを完走できたのは、昆弥や右大将や淮天沙といった脇の男性陣が好きだったから。

中盤付近の主人公カップルのあれこれをもっと削って、その分 脇キャラのエピソードに割いてくれればドラマをもっと楽しめたかもしれません。

ただ繰り返しになりますが、物語の序盤は面白かったです!

*本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況は[U-NEXT] (PR)  にてご確認ください。

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