「卿卿（きょうきょう）日常」9話・10話・11話のあらすじとネタバレ感想

「卿卿（きょうきょう）日常」9話・10話・11話のあらすじとネタバレ感想。金策について一向に良案が出ないことに苛立つ川主は若い少主たちの授業を覗きに行きました。尹崢の考えを聞いた川主は尹崢に貸倒金を回収させ、金川へ派遣することにします。

9話ネタバレ

貸倒金の回収

尹嵩は朝議で借款返済の解決策として金川に黛川の石炭を融通する案を進言しますが、川主は新川と金川の問題に黛川を巻き込みたくないと言って一蹴します。

一向に良案が出ないことに苛立つ川主は朝議の帰りに若い少主たちの授業をこっそり覗きに行きました。授業で金策について問われた尹崢は貸倒金を回収して一部を返済し、残りは分割返済を提案すると答えていました。

授業の後、川主は尹崢を呼び出し、貸倒金を回収した後に金川へ行って分割払いの交渉をするように命じました。尹崢はそれを拝命し、さらに宮中でも少主に倹約を重んじるべきだと進言します。川主は倹約の宣旨を下しました。

宣旨を知った尹岸は董海棠と4人の節気の女子たちへの支給金を没収して内務庁に寄付すると言い出します。尹嵩は川主が自分の案を却下したことを郝葭に八つ当たりし、倹約のために今日は食事抜きだと言いました。また趙芳如は石炭の融通について事前に自分に相談がなかったことに尹嵩への不信感を募らせます。

ある日、郝葭は李薇に、最近の食事は黛川名物の匂いのきつい螺螄粉（タニシ麺）や臭豆腐ばかりが出されると愚痴をこぼしました。食に興味がある李薇はその料理を食べてみたいと言います。

李薇のためにこっそり螺螄粉を持ち出す郝葭。李薇がおいしそうに食べていると趙芳如が通りかかり、匂いで螺螄粉だと気づくのでした。

趙芳如は料理を勝手に持ち出したことで2人を罰しようとしますが、李薇が螺螄粉を完食していることに驚きます。李薇が美味しかったと言うと、趙芳如は螺螄粉の味がわかる人は少ないと言って罪を見逃してくれました。

尹岐は食べ物を調達するために自分の筆や硯と上官婧の大事にしている武器を売ってしまい、上官婧の逆鱗に触れてしまいます。そんな中、李薇は倹約のために宮中で侍女たちと野菜を育て始めるのでした。

一方、尹崢は貸倒金の回収を狡猾な性格の尹岸に手伝わせたいと思います。尹崢は李薇に頼んで残りの節気の女子たちを宮中に押しかけさせました。節気の女子たちに贅沢な食事をせがまれた尹岸は尹崢に協力することにします。尹崢と尹岸は強引な方法で多くの貸倒金を回収しました。

正室になるために

その後、尹崢は李薇から側室のままで実家に戻ったら見下されるのではないかという不安を吐露されます。尹崢は蘇慎にどうしたら李薇を正室にしてやれるかと尋ねました。

蘇慎は先主の代の少主で側室にまず試験で1番を取らせ、その後仕官する時に正室が必要だと申し出て側室を正室にした前例があると答えます。

夜になり、尹崢は李薇を呼び出して自分の職位獲得の助けのために試験で1番になるように言い、勉強を教えるとい言いました。

翌日、李薇が他の夫人たちに、尹崢に試験で1番になるように言われたと愚痴ると、他の夫人たちは李薇を1番にするために答案を白紙で出して協力すると申し出てくれました。

その日の夜も李薇は尹崢と一緒に勉強します。尹崢が手をとってソロバンを教えてくれた時、李薇はドキドキしてしまうのでした。

董海棠と4人の節気の女子たちは李薇が収穫を分けてくれた野菜でお腹いっぱい食べますが、尹岸が帰って来るとそれを隠して質素な食事を出すのでした。

9話の感想

尹崢は少主に倹約させるように言ったのに、実際に倹約で被害を受けているのが夫人たちなところに笑ってしまいました。

職位を得たら離縁することを李薇と約束しているのに、その前に正室にしてあげようとする尹崢は本当に優しいですね。また試験で李薇を1番にするために答案を白紙で出すと言ってくれた夫人たちの友情も素敵です！

10話ネタバレ

金川へ

論述試験の日。李薇は他の夫人たちの協力により1番になったかのように思われましたが……李薇が1番になりたがっていることを知った宋舞も試験を受け1番になっていたのです。厳女官は李薇が不正をして1番になろうとしたことに気づき、夫人たち全員に連帯責任で罰を受けさせようとします。

李薇は厳女官に自分が残りの全科目で1番をとったら罰を免除してほしいと交渉し、どうせとれるはずがないと思った厳女官はそれに応じました。

その後、宋舞が論述試験でのことを和夫人に告げ口し、尹崢が呼び出されます。尹崢は川夫人に向かって「李薇こそが唯一の妻　責任はすべて負います」と宣言しました。

数日後、尹崢と尹岸は分割返済の交渉のために金川に発つことになります。尹崢と李薇はお互いに”無事に帰る””試験で1番になる”と約束するのでした。

金川への道中、野宿することになった尹崢と尹岸は匪賊に襲われてしまいます。尹岸は怖気づきますが尹崢は1人で全員を生け捕りにした上、金川での匪賊の状況を聞き出しました。尹岸は病弱なはずの尹崢が実は武芸に長けていたことに驚きます。

金川宮に着いた尹崢は金川主に、返済を催促するのは匪賊討伐の費用に充てたいからではと指摘しました。金川主がそれを認めると、尹崢は匪賊討伐のために新川から軍の派遣をすることを交換条件に分割返済の交渉を成功させます。

静園

その後、配下からの報告で今回の借款返済における尹崢の活躍ぶりを知る金川主。金川主には元英げん・えいという年頃の娘がいました。金川主は尹崢を元英の婿候補として興味を持つのでした。

尹崢が帰る前、金川主夫妻が尹崢の年齢や誕生日について質問します。尹崢は不審に思いながらもその質問に答えるのでした。その後、新川に戻った尹崢は李薇から試験で首席になったと報告を受けます。

一方、董海棠と4人の節気の女子たちは尹岸の留守中すっかりくつろいでいましたが、尹岸が帰ってくると急いで寝たふりをするのでした。

また尹崢は今回の功績により、川主から屋敷の建設と政務に就くことを許されます。尹崢はこの機会に屋敷のことを任せるために李薇を正室にしたいと言うのでした。

屋敷が完成間近になり、尹崢は李薇を連れて行きます。李薇は屋敷の造りが霽川風になっていることに気づきました。尹崢は李薇に庭の整備をして屋敷に名前をつけてほしいと言います。李薇は屋敷を”静園”と名付けました。

その後、尹崢がそばを離れた隙に蘇慎は李薇にこっそり尹崢はあなたを正室にしようとしていると明かします。またそのために屋敷も霽川風にしたと教えました。そして尹崢はあなたのことが好きなのですと言ったのです！

10話の感想

宋舞は李薇が試験で1番になろうとしている本当の目的を知らないはずなのに何でも邪魔してくるんですね（怒）

また今回も異国の地で本領を発揮している尹崢がかっこよかったです！しかも匪賊と遭遇したことが金川との交渉を成功させる糸口となって幸運でしたね。

11話ネタバレ

相思相愛

李薇は蘇慎が言ったことを確かめようと尹崢に試験で1番をとるように言ったのは職位を獲得するためではなかったのかと尋ねます。尹崢は1番でないと正室にできないからだと本当の理由を明かし、とうとう「君が好きだ」と告白しました。李薇は「少し考えてお返事させてください」と答えます。

大晦日の夜、尹崢と李薇が酒楼に行くと偶然火鍋を食べている尹岐と上官婧に会いました。4人は火鍋を囲んで楽しく過ごします。年明け、李薇は新居披露の宴の献立を決めるために毎日のように夫人たちと試食会を開いていました。

金川の件以来、尹嵩に冷たくされている郝葭は尹嵩が参内する時の通り道でお祈りをしてわざと目につくようにします。ところが逆に尹嵩にまだ李薇と親しくしていることや最近太ったことを指摘されてしまうのでした。

試食会で郝葭が減量中だと言うと他の夫人たちも口々に李薇と出会ってから衣がきつくなったと言います。夫人たちの話を聞いた李薇は尹崢との食事の席でも食が進まなくなってしまいました。そんな李薇に尹崢は”衣がきついのは衣が悪い”と言うのでした。

そんな中、尹岸が董海棠に痩せるまで絶食するように命じ、董海棠は倒れてしまいます。看病に駆けつけた李薇は尹崢の言葉を思い出し、体型ではなく衣の方を直そうと決意するのでした。

尹崢

その後、不器用な李薇がうまく衣を直せないでいると、尹崢が手伝ってくれました。後ろから蘇慎が尹崢は母と離れて育ったので何でもこなせると囁きます。涙ながらに尹崢の生い立ちを語った蘇慎は手巾が汚れたと言って侍女たちを連れて部屋を出て行きました。

2人きりになった李薇は尹崢を急に”六少主”ではなく”尹崢”と名前で呼びます。そして正室にするなら名前で呼んでもいいかと尋ねます。尹崢はここに残るのかと聞き返し、李薇はうなずきました。

尹崢は”生涯1人だけを愛する”と誓って李薇を抱きしめます。翌日、初めて朝議に出て発言しようとした尹崢ですが、兄弟や大臣たちに遮られてしまうのでした……。

11話の感想

前回、尹崢の気持ちを本人ではなく付き人の蘇慎が李薇に言うのかっとツッコミたくなってしまう展開でしたが、今回は尹崢の口から聞くことができてすっきりしました。

李薇も良い返事をしてやっと相思相愛になりましたが、複雑な宮中で2人の関係はこのまま順調にいくのでしょうか。