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【ラグナロク】シーズン3第5話・第6話(最終話)ネタバレ考察。新たな道

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【ラグナロク】シーズン3第5話・第6話(最終話)ネタバレ考察。神々の王オーディンであるヴォータンのおかげでようやく目を覚ましたマグネは、他の神々にこれまでの態度を謝罪して改めて指揮を取らせてくれるよう頼み込みます。新たな仲間イェンスとキーウィも加わり、いざ巨人ヨーツル家との決闘地へと向かいます。そこでマグネが下した決断とは、意外なものでした。

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第5話:武器よさらば

Movie Poster

バルドル

優しく賢明で万人に愛された神だが、ロキの悪巧みによりホズの矢に射られて死ぬ。

あらすじ

神々の協力のおかげで無事に世界最強の武器ミョルニルを取り戻したマグネでしたが、マグネの傍若無人さは相変わらずでした。そこでヴォータンは、ラウリッツの恋人イェンスとヴォータンをボスと呼ぶキーウィを仲間に迎え入れます。

イェンスは神々の寵児ちょうじバルドルに、キーウィは神々の番人ヘイムダッルとなりました。

ヴォータンはマグネの家に神々を集め、来たるラグナロクについての作戦会議を行いますが、「マグネは準備が出来ていない」と、マグネを連れて森へと向かいました。2人がやってきたのは過去に人々が戦神トールを崇めた場所。

ヴォータンはマグネを、予言術セイズを通じて真の恐怖と向き合わせました。すると、マグネの頭にこれまで受けてきた屈辱や恐怖がよぎり、イゾルデの死のシーンを見た瞬間にマグネは自らセイズを解いてしまいました。

それでもヴォータンはマグネの額に手をかざして強制的にセイズを行い、彼の中にある真の恐怖と向き合わせます。イゾルデがヴィダルに首をへし折られるシーンを目撃したマグネは叫び声を上げ、目を覚ましたマグネの瞳からは涙がこぼれ落ちていました。

そして、ついにマグネは真の恐怖が愛する人を失うことだということに加え、自分のトールとしての在り方に気づいたのです。

一方、巨人ヨーツル家はミョルニルがマグネの元に戻ったことで、完全に追い詰められていました。いつも自信満々のフィヨルは会社を休み、冷静沈着なランでさえも校内カウンセラーに泣きつきます。

とはいえ戦意まで喪失したわけではなくマグネとヴォータンが神々と離れている隙を突き、他の神々に奇襲をかけることにしました。しかし、家を出る直前にミョルニルを持つマグネとヴォータンが現れ、ヨーツル家はマグネたちの望む”神話通り”の決闘を受け入れざるを得なくなります。

その後、家に戻ったマグネは神々に対してこれまでの言動を謝罪し、改めて巨人との戦いの指揮を自分に任せて欲しいと頼み込みました。

神々と巨人の決闘の日。

マグネは、全員武器を置いて無駄な戦争を避けるよう言い、神々とヨツール家もそれに同意し戦争を回避したのです。

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第6話(最終話):ラグナロク

Movie Poster

9歩

ラグナロクでトールはミズガルズ蛇を倒すも、その毒牙にやられる。

毒が回った彼は”残り9歩”の窮地に陥る。

あらすじ

これまで世界の均衡は神々と巨人の戦争で保たれてきましたが、今回は戦いの放棄で均衡が保たれました。エッダの町はようやく巨人ヨーツル家による不正義な時代から解放され、皆生き生きとしていました。

戦神トールのマグネとイタズラ好きの神ロキである弟ラウリッツは卒業式を目前に控え、神々の王オーディンのヴォータンと神々の番人ヘイムダッルのキーウィは穏やかな生活に感謝します。女神フレイヤのイマンはテレビ賞を受賞し、軍神テュールのハリーは闇の妖精ハルヴォルの元で障がい者向けの運動教室を開催していました。

巨人ヨーツル家のフィヨルはヨーツル工業のトップの座を妹サクサに譲り、自分は大切な人との時間を優先するようになりました。サクサは念願の経営者としての仕事に精を出し、汚染物質の排出も止めるなど環境保護計画にも熱心です。

ランも酒や煙草に逃げるような生活を改めてすっかり元気を取り戻し、ミズガルズ蛇もフィヨルドから巣立ち住民によるカモの餌やりも復活しました。

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マグネたちの卒業式の日。

マグネは卒業試験を通過して卒業が決まり、ラウリッツは卒業を機に恋人イェンスとの新生活をスタートさせようとしていました。式が淡々と進められる中、マグネはかつて愛読していたトールの漫画と同じ展開を目にします。

それは、神々と巨人の最終決戦ラグナロクのシーンで、神々の寵児バルドルの死から始まり、トール自身もミズガルズ蛇の毒により9歩歩いて亡くなるというものでした。マグネは何度も漫画に沿った自分たちのラグナロクと漫画のシーンを行き来しますが、その間も式は着々と進んでいきます。

やがてマグネが最後のトールの死のシーンを回想していた時にはすでに式は終わり、目の前にはかつてのガールフレンドのシグニーの姿がありました。シグニーに呼びかけられ我に返ったマグネは、ゆっくりと9歩歩みを進めてシグニーの前にひざまずき、彼女の望み通り互いに努力をすることを条件に復縁することにしました。

その後、家に帰ったマグネはトールの漫画を捨て、シグニーの元へと向かいます。そこにはラウリッツを始めとする、神々から巨人ヨーツル家のフィヨルとサクサの姿もありました。

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イェンスが神々の寵児バルドルに、キーウィが神々の番人ヘイムダッルに

マグネの弟ラウリッツの恋人イェンスは神々の寵児バルドルに、いつもヴォータンと一緒にいる男性キーウィは神々の番人ヘイムダッルとなりました。これはヴォータンが、セイズでマグネの様子を見て決断したことでした。

マグネは世界最強の武器ミョルニルの力に飲まれており、戦神トールの在り方や戦い方などの本質的なところに気づけていなかったため、神々の戦力を増やす必要があったからです。

イェンスとキーウィがどのように神としての力を開花させたのかはわかりませんが、彼らの反応を見る限り自らの意思でその役割を受け入れたものと思われます。イェンスが開花させた神々の寵児バルドルというのは、北欧神話だとオーディンの息子の光の神であり、異母弟ホズにより殺されました

ー神々の寵児バルドルー

ホズがバルドルを殺したのは故意ではなく、バルドルが不死身だった故に起きた事故のようなものでした。

バルドルの母は息子が自分が死ぬという悪夢を見たことを案じ、あらゆる生物や火炎、金属や石などに”バルドルを傷つけない”ことを誓わせ、いかなる武器でもバルドルを傷つけられないようにします。

そんなバルドルを神々は祝福し、バルドルの不死身を確かめようと様々な武器を投げつける遊びに興じました。

どんな武器を投げられようとも痛みすら感じないバルドルが面白くなかったイタズラ好きの神ロキは、バルドルの母から聞き出したヤドリギという唯一の欠点を悪用します。

バルドルの盲目の異母弟ヘズをたぶらかし、ヘズにヤドリギを投げさせたとこでバルドルは亡くなってしまいました。

しかし、ラグナロクで世界が滅びた後に現れる新世界に甦り、ヘズと共に暮らすとされています。

キーウィが開花させた神々の番人ヘイムダッルというのは、北欧神話だとオーディンの息子であり、神の国アスガルドへの入口を見張る光の神です。

ー神々の番人ヘイムダッルー

人間の国ミッドガルズから神の国アスガルズに渡る虹の橋ビフロストの見張り番で、元は女神フレイヤと同じヴァン神族であることから、ヴァン神族としての未来を読む力を持っています。

小鳥よりも少ない眠りしか必要とせず、草の伸びる音も聞き分ける耳と、夜間でも約556km離れた場所の僅かな動きも見る眼を持ち、昼夜に渡りアスガルドを守り続けていました。

なお、ヘイムダッルはギャラルホルンという角笛を持っており、この角笛が吹き鳴らされた時は神々と巨人による最終決戦ラグナロクの訪れを意味しています。

ラグナロクでは、ロキと相討ちとなりヘイムダッルは命を落としました。

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矢が目に突き刺さったのは”ホズ”という青年だった

第4話でランがサクサ目掛けて放った矢が目に突き刺さった人物は、ホズという青年であることが判明しました。ホズとは、第4話の冒頭の神々の説明にもあったように、北欧神話に登場するオーディンの盲目の息子のことです。

ホズがバルドルを殺したことにより、神々と巨人の最終決戦ラグナロクが始まったとされています。あくまでこれは北欧神話の話ではあるものの、このタイミングでホズが退院し、自分の目に刺さった矢を大事そうに持ち帰っているのが引っかかります。

しかも、病院で働く闇の要請ハルヴォルに「その矢が憎いか?」と聞かれた際には、憎んでないことに加え、まだ使えると答えていました。普通なら自分の片目を失う原因となったものは憎いでしょうし、それが自分の責任ではない不慮の事故ともなればより腹立たしく感じそうなものです。

それにもかかわらずホズは矢を恨まないどころか、立派な矢だとしてまじまじと見つめていました。その直後、ホズという名前の由来をハルヴォルに尋ねられても黙ったまま答えなかったりと、ホズには何か闇がありそうな気がします。

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マグネが見た幻覚のようなものはラグナロクが起きていた場合のもの

Movie Poster

第6話で、マグネは卒業式の最中に直前に読んでいた戦神トールの漫画のシーンと、それに沿った自分たちのラグナロクのシーンを目撃しています。マグネの身に起きたこの現象についての詳しい説明はありませんでしたが、これは恐らくマグネら神々と巨人ヨーツル家が戦っていた場合の物語なのだと思われます。

それというのもマグネが目撃したラグナロクのシーンというのは、第3話の女神フレイヤのイマンが予言術セイズで見た未来と一致しているからです。叫び声を上げるラウリッツと古の武器の斧、倒れかけるヴォータンや首を押さえるイマンの姿など、全ての光景はイマンがセイズで見たものと同じでした。

しかもイマンはこの時セイズで目にした光景のことは誰にも話していないので、たまたまマグネもトールの漫画をきっかけに自分が変わらなかった場合の未来を目撃したのでしょう。ただ、すでにマグネは戦いを放棄したことにより世界の均衡が保たれたため、ラグナロクが起きることはなかったのだろうと推測することができます。

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本ページの情報は2023年8月時点のものです。最新の配信状況は[Netflix]  にてご確認ください。