「幽☆遊☆白書」あらすじ全話ネタバレ:原作との違いも解説

幽遊白書,キャスト 本が原作
©Netflix/冨樫 義博

3話:修行

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左京のよこした妖怪・氷女のせいで襲われたと腹を立て、左京のいる首縊島の屋敷にやってきた垂金。そこで目にしたのは資産家の道楽の果て、妖怪同士を戦わせるという趣味の悪い賭博部屋でした。

そこで戸愚呂の力を見た垂金は、彼をボディーガードにつけるという左京の提案をうけるのでした。 

垂金の部下ばかりを狙う飛影を追って垂金の屋敷にやってきた幽助は、氷女の行方を捜している飛影と交戦。しかし圧倒的なスピードに押され、去る飛影をただ見送ることしかできませんでした。

そんな幽助のレベルアップのため、コエンマの指示で霊光波動の使い手・幻海の元へ修行へ行くことになった幽助。その話を陰で聞いていた桑原も参加を懇願します。

廃工場でひっそり、脈打つ降魔の剣を見つめる飛影の元へ蔵馬が現れ、妹は見つかったのか、邪眼は開けたのだろうと聞きます。(幽助に渡すため)用の済んだ剣を譲ってほしいと頼む蔵馬に、人間となれ合うことを嫌悪する飛影は一蹴します。

とある都会の地下、そこで左京は科学装置を使って魔界と人間界をつなぐ穴をあけようとしていました。狂ってるか?と聞く左京に、戸愚呂は狂ってるかはわからないがやることには協力すると返すのでした。

幻海の元で修行を受けてからから14日、上達に悩む幽助は、気合で課題をクリアし霊剣を会得した桑原を目の当たりにします。その姿に刺激を受け、その後自身も課題をクリアすることができたのです。

その後何かを感じ取った幻海は、幽助に霊光波動の奥義・霊光玉を継承させ帰路につかせます。雷鳴の中一人目を閉じ何かを思う幻海、そこに映る若き日の写真には幻海と戸愚呂の姿が…。

そこへ現れた戸愚呂弟は、霊光玉は渡したのかと問います。まるで戸愚呂弟が現れるのがわかっていたような幻海。昔からお互いを知っている二人の時間は、ある時から違えてしまったようです。

そしてお互いがお互いを許せないプライドをかけた戦いの末、幻海は戸愚呂弟によって帰らぬ人となってしまいます。

修行を終え帰ってきた幽助の目の前で螢子をさらっていく飛影。幽助は飛影を探し出すも、それは飛影の仕業ではなく戸愚呂兄によって幽助を誘い出す罠だったのです。

上等だと誘いに乗る幽助は、妹を助けに行く飛影、左京の元へ案内するといった蔵馬、桑原の4人とともに左京のいる首縊島を目指します。

感想

原作の闇の三大秘宝回収指令・霊光波動継承・雪菜救出指令・暗黒武術会ををうまくミックスした構成でした。意外と矛盾なく話が組まれていたかな?と思いますが、幻海と戸愚呂の関係など奥深さでいうともっと欲をかきたくなります。

幻海が強さや老いについて語るシーンはほぼ原作通りのセリフで嬉しく思いました。霊光玉は霊気を極限まで凝縮したエネルギー玉で継承するにはかなり苦痛に耐えるもの。それをすんなり受け入れていたので、なるほどそういう流れですねと理解しました。

飛影が邪眼施し垂金を狙う理由は、蔵馬の言った妹というワードから監禁されている氷女と結びつくでしょう。修行・継承・仲間と準備は整ったので、いよいよ戸愚呂とのバトルに向かいます。

4話:首縊島の決戦

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左京の手下たちによる船で首縊島へ向かう幽助たち。螢子の安否を問うと、左京の抱える妖怪たちに勝つことができれば解放すると。それを聞いた蔵馬は、左京の開催する悪趣味な賭博の対象にされているのだろうと話します。

蔵馬の予想した通り、賭けのために資産家を招集していた左京は、自身が賭けで負けたことがないこと、何をしても一度も満たされないことを垂金に話します。拳銃を使ったロシアンに躊躇なく引き金を引く左京、垂金も狂気を感じます。

以下※左京の用意した妖怪たち

首縊島へ足を踏み入れた幽助達ですが、妹捜しに焦りを感じる飛影は別行動をとります。先を急ぐ3人、そこへ蔵馬の背後をとった鴉※が現れ髪を撫でました。

激しくなる戦いの中で蔵馬のことを知っているような口ぶりの鴉がそのままの姿でいいのかと問います。その後、人間のままでは荷が重いと言った蔵馬の姿は白髪の妖狐蔵馬。

妖狐蔵馬は鴉を劣勢に追い込むも、妖気が尽き人間の姿に戻ってしまいます。窮地に立ったと思われた蔵馬ですが、鴉の体内にシマネキ草の種を埋め込み見事勝利をおさめます。

別行動をしていた飛影の前に現れたのは全身を鎧に包んだ武威※。飛影のポテンシャルをみると、身重な鎧を脱ぎ温存していた力を見せつけます。

そのパワーに奥の手を出さざる負えなかった飛影。右手を犠牲にしましたが見事勝利。ボロボロになったふたりは合流し、先に進みます。

一方その場を引き受ける蔵馬を後にした桑原・幽助は、二手に分かれて螢子たちを探します。

囚われている氷女・雪菜と螢子。雪菜は、螢子が連れ去られたのは妖怪の仕業だということと、自身の治癒能力を見せ自分も妖怪だということを話します。

一瞬動揺を見せる螢子でしたが、心を通わせた二人は牢を脱出。螢子たちを探していた桑原と合流しました。しかしその行く手を戸愚呂兄※が阻みます。

この一連の戦いを高みで見物していた資産家たちは楽しんでいる様子。垂金は莫大な掛け金損失で焦りをみせますが、まだまだこれからだと啖呵を切りました。

その勢いを借りるよう左京は、これからがメインイベントといいます。そこへ、左京の耳に部下からワームホール(魔界に通ずる穴)が開いたとの知らせが…。

そしてやっと左京の元にたどり着いた幽助、目の前には戸愚呂弟※が現れます。

感想

蔵馬の代表的なシーンであるシマネキ草・妖狐蔵馬の変身、飛影の黒龍派や有名原作セリフの引用などが盛り込まれた戦いでした。忘れがちですが、これ人間と妖怪の話。

人間と妖怪が戦いあっているシーンを見て盛り上がれる資産家たちは妖怪なんかよりよっぽど恐ろしい人間です。左京の屋敷の設備など原作で読んでいるより実写ならではの物々しい感じが見どころだと感じました。

5話:すべてをかけた戦い

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始まる戸愚呂弟と幽助のバトル。見物席にも火の粉が飛び、資産家たちは避難していきます。左京だけを残したその場所に、コエンマがやってきました。

穴をあける理由を問うコエンマに、左京は人間界と魔界を隔てる前の広い世界が見たいと話します。そして戸愚呂と幽助達の戦いに対して賭けを提案しました。

幽助達が勝てば装置を止め、戸愚呂が勝てば結界を解くと。幽助が勝利しても、再び装置を作らない保証がないと話すコエンマに対し、左京は命をかけると宣言します。

補足

昔、人間界と魔界は同じ世界でしたが、霊界が魔界と人間界を隔てる結界を張ったことで人間界が平和になりました。左京は魔界に続く時空に穴をあけていて、結界が破られるのも時間の問題となっています。

戸愚呂兄と対戦する桑原は、再生能力のある戸愚呂兄に苦戦をしいられます。追い込まれた桑原は、修行で身に着けた霊剣を繰り出し対抗します。

戸愚呂弟と対戦する幽助も、圧倒的な力の差に全く歯が立ちません。そこへ、飛影と蔵馬が駆け付け共に戸愚呂弟と戦います。

先ほどの賭けのため人間界の存亡をかけたと話すコエンマに、幽助は関係ない螢子を助けるだけだといい、余裕のある笑みを浮かべる戸愚呂弟へ向かっていきます。

幽助・蔵馬・飛影それぞれが力を尽くすも戸愚呂弟の力に及ばず、立ち上がることもできないでいると幽助を呼ぶ声が…。雪菜・螢子を守りながら戦う桑原が攻撃をかわしながら進んだ先は、幽助達の戦う部屋だったのです。

戸愚呂兄弟・幽助たちが揃います。そこで戸愚呂兄は、戸愚呂と幻海の過去をヘラヘラと語りだしました。一緒に武道を極めんとする仲間だったこと。しかしあるきっかけで、妖怪へ転生を望んだ戸愚呂と時のまま生きた幻海。

そしてその二人が道を違えたことで力をぶつけ合い、幻海が負け亡くなったこと。しかし面白おかしく話す品性を欠いた兄に嫌悪した弟は、兄を粉砕します。

幻海の死をその時初めて知った幽助と桑原。幻海の言葉を思い出した幽助は再び立ち上がり、戸愚呂弟へと向かっていきます。

底力を出した幽助に本気を望む戸愚呂弟は、筋肉操作により異形の姿へ変貌します。変化した戸愚呂は強く、誰も歯が立ちません。そこで幽助の力を引き出したい戸愚呂は螢子を狙います。

しかしそれでも足りないとわかると次に桑原の命を奪ったのです。その憤怒により幽助は力を引き出すことができ、すべてを込めた霊丸を放ちます。

幽助のすべてを込めた霊丸を受け止め、砕いた戸愚呂弟。力尽きた幽助は倒れこみました。勝負はついたかに思えましたが、満足そうな顔を見せた戸愚呂も倒れ崩れました。

安堵の空気が流れ、殺されたと思いきや生きて目を覚ました桑原に雪菜が駆け寄り治癒を施します。賭けに負けた左京は装置止め、敗因は戸愚呂の本質を見抜けなかったことと話し、自害しました。

そんな戸愚呂が妖怪に転生したのは、武道を志す仲間が妖怪によって殺され食われたことからでした。妖怪にかなわず、仲間を守れなかった自分を許せず、自身が妖怪に転生することで誰かに打ち砕いてもらいたかったのでしょう。

左京の言う戸愚呂の本質とは、ヒールを演じてまで自分を責め続けたということ。霊界へきた戸愚呂は地獄行きを希望、地獄へと進む道の途中待っていた幻海と言葉を交わします。

幽助は帰路につく船の中、幻海へのメッセージを叫びエンディングとなります。エンディングの最後、消滅したかと思っていた戸愚呂兄が…。ボロボロの頭部のみでかもめにつつかれるシュールな終わりとなりました。

感想

コエンマの存在を知っている人間・左京って…?どんなつながり?とふと気になってしまったのですが、細かいところは伏せておく方が楽しめるのかなと思います。

原作で盛り上がりを見せる暗黒武術会のシーンをぎゅーっと凝縮してのVS戸愚呂だったので、数々の名シーンがカットされてしまったという悲しい気持ちが拭えませんが、全5話の中でやりきることを考えたら悪くない構成なのかなという気はしました。

個人的に戸愚呂×幻海に思い入れが深いのでそこをしっかり使っていたのが嬉しかったです。一番実写化の話が出た時に、どこを切り取って話をつないでいくのだろうと思っていましたが、こうくるか!と、ただただ関心。

急ピッチに話が進んでいくので、キャラクターに心情をよせるというよりは、見どころのすべてをアクションにかける、Netflixならではのドラマ構成です。

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本ページの情報は2023年12月のものです。最新の情報は公式ページまたは動画配信サービスにてご確認ください。