「馭鮫記（ぎょこうき）」後編：キャスト情報と相関図（画像あり）

御霊師。前谷主の林滄瀾りんそうらんと仙侍の卿舒けいしょから天仙と地仙の霊力を与えられ、寒霜かんそうを克服した唯一の人物です。万花谷の御霊師を救うために自らの霊力を全て与え、その後は阿紀として2生涯目を万花谷の谷主の林旲青の元で送ります。

鮫人、北淵の尊主。紀雲禾に裏切られたと考えており、復讐のために紀雲禾を雲苑に軟禁します。紀雲禾に対しては憎しみと愛情という相反する2つの感情を抱いていましたが、紀雲禾の死を機にようやくそれが愛情だということに気づきました。

万花谷の谷主、御霊師。紀雲禾とは兄妹のように育てられました。常に紀雲禾のことを気にかけており、紀雲禾が万花谷を離れても味方です。父の林滄瀾が成し遂げられなかった御霊師の自由を手に入れるべく、仙師府に立ち向かいます。

林旲青の仙侍。主である林旲青によからぬ想いを抱いていることを理由に処刑されたと思われていたものの実は処刑されておらず、再び林旲青の仙侍となりました。以降はかつてのような執念や執着を捨て、純粋に林旲青をサポートしています。

順徳仙姫じゅんとくせんき。仙師の寧清が寵愛する弟子で、最も尊い仙姫です。寧清から際限なく甘やかされたゆえ、傲慢で残忍冷酷な人物となりました。しかし寧清に寵愛されてきたのは寧悉語の身代わりだったからだと知り、密かに復讐の時を伺っています。

仙師。底知れない実力を持ち、陣方を得意としています。汝菱を寵愛していますが、それは汝菱を通して心から愛した亡き師匠の寧悉語ねいしつぎょを見ているからでした。寧悉語の死後は、天下の御霊師を従わせようと寒霜を作り出しました。

仙師の愛弟子。汝菱と姫寧の兄弟子で、かつては空明こうめいの弟弟子でした。温和な性格をしており、汝菱の残虐さや寧清の行動には矛盾を感じていますが、命の恩人である寧清のために補佐として最善を尽くします。

御霊師、元凌霜台の台主。長意に凌霜りょうそう台を追いやられてからは汝菱の右腕となり、汝菱から得た権限を思いのままに悪用しています。

紀雲禾の仙侍、百幻蝶。蝶と人の姿を使い分け、鱗粉で相手を眠らせたりできます。基本は天真爛漫で素直ですが、時に紀雲禾譲りの小賢しい一面も。楽游山の洞窟に閉じ込められた空明とは不思議な関係で、空明を通じて愛というものを知っていきます。

薬学に優れる御霊師。元々は仙師の寧清の1番弟子だったものの寧清の暴虐さに嫌気が差して逃げ出しました。鮫族王子の長意との出会いが運命を変え、共に仙師府を立ち向かう組織”北淵”を創りました。一見するとクールですが、心優しく信義に厚い人物です。

御霊師。武術に優れる万花谷で1番強い将です。北淵に来てからは、仙侍の離殊と紀雲禾の仙侍の洛綿桑と行動を共にしています。強気で真っ直ぐな性格を買われ、天君の汝釣じょきんから一緒に天道を守るよう誘われます。

雪三月の仙侍、山猫族の世子。青羽鸞鳥せいうらんちょうを十方陣から解放した際に雪三月を守って亡くなりましたが、その後は青羽鸞鳥に生き返してもらいました。生き返ってもなお雪三月の仙侍として生きることを望み、雪三月とは主従関係を超えて恋仲にあります。

上古の神鳥。想像を超えるほどの法力を持ち、右に出る者はいません。万花谷の先祖で有名な御霊師の寧若初ねいじゃくしょと愛し合うも、天仙と地仙の恋は御法度であるがゆえに認めてもらえず、十方陣の中で2人で暮らすはずでした。

九尾狐族の王女。長年虐げられてきた仙師府に立ち向かうべく、長意率いる北淵と手を組むことにしました。一目惚れした長意の霊丹が砕けて死にかけた際には、まだ完璧ではなく不安定な凝丹ぎょうたん術を用いて、己の身を危険に晒してまでも長意を救いました。

天君、汝菱の弟。寧清の悪影響を受けて人が変わってしまった汝菱のことを案じており、何とか心優しい汝菱に戻ってほしいと願います。今までは幼くて霊力も低いことから何もできませんでしたが、先帝の仙令を手にするなど確実に成長を遂げています。