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【リバーデイル】シーズン5第13話。ネタバレと考察・解説。アーチーが抱える深い心の闇。

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【リバーデイル】シーズン5第13話ネタバレと解説。アーチーは戦場で心に深い傷を負った元部下の面倒を見ていましたが、自分自身も悪夢に悩まされ限界を迎えようとしていました。また、ヴェロニカはリジーと共に金融ビジネスに返り咲き、ベティはついにハイウェイ・キラーと対峙し……。

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【リバーデイル】シーズン5第13話あらすじ

アーチーは、最終任務を共に生き抜いたジャクソンを自宅に住まわせ、面倒を見ていますが、彼は酷いPTSDに悩まされていました。

それは、夜中に悪夢にうなされて猟銃を持ち出し、止めに入ったアーチーに銃口を向けるほどのものでした。

ここまで症状が進んでいる場合は専門家の治療が必須ですが、同じような症状に悩む退役軍人が多く、治療を受けられる機関の空きがありませんでした。

今は、刑務所脱走事件に乗じて脱走した元軍人の叔父も同居しているため、アーチーの負担は少し軽減されているものの彼自身もまた悪夢に悩まされています。

アーチーは周囲に心配をかけまいと自分の症状については隠し続けていますが、日に日に症状は悪化しているようでした。

そんな最中、ジャクソンを心配したアーチーの叔父が保護犬を迎え入れます。

深い傷を負った2人にとって犬を飼うことは癒しになるはずが、その保護犬の経緯を聞いたアーチーは激怒。

それもそのはず、その保護犬はリバーデイルで闘犬として扱われていた犬だったのです。

込み上げる怒りを抑えきれないアーチーはメリケンサックを忍ばせ、闘犬のディーラーの元へと向かうのでした。

強盗被害を受けたヴェロニカは、宝石店だけでは夫チャドが作った借金を返せないと考えて金融業を再開させます。

ウォール街で得たスキルと顧客リストを生かし、顧客に投資話を持ちかけることに。

ところが、かつてはウォール街の雌オオカミの異名で知られるヴェロニカでも、知名度もない小規模の会社となるとそう上手くはいきません。

そこで、車屋で営業マンとしての才能を開花させるリジーがヴェロニカのパートナーに名乗り出ました。

金融業の経験がないリジーの申し出に半信半疑のヴェロニカだったものの、意外にも彼の営業力は侮れず……。

これまで1人でポリー失踪事件について調べていたベティは、タバサの協力を得て本格的にハイウェイ・キラーの捜索を始めます。

ベティ自らがトラック運転手のフリをして、怪しいトラックの運転手を炙り出すという地道な捜索を続けていました。

しかし、大勢いる運転手の中からハイウェイ・キラーを見つけ出すのは至難の技であり、ついには独自の捜査をしていることがFBIで働く元彼のグレンにバレてしまいました。

さらに、ベティはFBIを辞めていたにもかかわらずFBIのバッジと拳銃を携行し続けていたため、犯罪行為だと問い詰められてしまいます。

バッジと拳銃を返却することで逮捕は逃れた矢先、ベティはハイウェイ・キラーと思しき人物に出会うのです。

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アメリカの退役軍人の抱える問題

今回、初めてアーチーが仲間10人を失った最終任務の描写がありましたが、実際にアメリカでは退役軍人のPTSDやうつ病が社会問題になっています。

退役軍人が抱える心の闇については数多くの戦争映画でも描かれており、中でも【アメリカン・スナイパー】(2015)は実話を基にしているだけあって、生々しい退役軍人の葛藤が見られる作品です。

心身共に厳しい状況に置かれる戦場を離れた兵士が、平和な祖国に帰ってきたのに精神を病んでしまうのには様々な理由が挙げられていますが、主に仲間意識が関係していると言われています。

戦場の兵士は常に部隊で動くため、その中での人種や宗教などの違いを気にかけることはありません。

しかし、祖国アメリカに戻ってくると人種や宗教、収入や教育の格差などによって分断されており、それが次第に移民や政府などに対しての激しい憎しみへと変わっていきます。

その結果、国のために命を捧げる覚悟があったのにもかかわらず、国のために生きる方法を見失ってしまうのです。

これらの問題の解決には仲間意識によって繋がるコミュニティの活用が有効だとされているものの、なかなか根本的な解決には至らず、大きな社会問題としてしこりを残しているのです。

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様々な問題を抱えるリバーデイルの住民

PTSDに悩まされているのは、退役軍人のアーチーとジャクソンだけではありません。

リバーデイルの住民には闇を抱える者が多く見られベティもFBI時代にシリアルキラーに殺されかけた悪夢に悩まされていたり、ジャグヘッドもまた悪夢に悩まされています。

ジャグヘッドは原因を追求すべく自らNYへと戻りましたが、ベティは治療を受けたりその問題と向き合う描写は今のところ見られません。

彼らの要因はそれぞれ異なりますが、逆を返せば要因はそこら中に転がっているとも言えるでしょう。

”いつ誰がそうなってもおかしくはない”、本作では現代人の抱える問題をこうして描いているのかもしれません。