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【生存者たち】シーズン1ネタバレ。イギリスでの高視聴率も納得!極限状態に置かれた時、人は本性をむき出しにする。

サスペンス
© 2020 BBC.

【生存者たち】シーズン1ネタバレ。ある日突然、謎のウィルスにより人類の99%が滅亡した。秩序を亡くした世界で、生き残った1%の人間が繰り広げるサバイバルサスペンス。BBCドラマ【SURVIVORS 生存者たち】シーズン1のネタバレあらすじと感想をお伝えします。

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【SURVIVORS 生存者たち】シーズン1あらすじ

愛する夫デビッドと息子ピーターの3人で幸せに暮らしていたアビー(ジュリー・グレアム)。

テレビでは謎の伝染病のニュースが世間を騒がせていました。

そんな中、学校主催のアドベンチャー休暇に出かけていた息子ピーターが体調を壊していると知らせを受けたアビーは、白血病を完治したばかりの息子を心配し、急いでデビッドと迎えに出かけます。

しかし、道路は深刻な渋滞、ガソリンスタンドも長蛇の列となっていました。

2人は早く息子を迎えに行きたいと焦ったものの、アビーが発熱し、一旦帰宅し家で休むことに。

激しい頭痛や発熱でベットから起き上がれなくなってしまったアビーは、デビッドが見守る中、意識を失ってしまいます。

その間も、謎のウィルスは次々と人々の命を奪っていきました。

首相も亡くなったイギリス政府では、副大臣サマンサ(ニキ.アムカ=バード)が、テレビで緊急事態宣言を出し、国民に注意と協力を呼びかけます。

そんな慌ただしい夜が明け、3日後に目を覚ましたアビーは、あちこちで人々が死に絶えている姿を目にしたのです。

アビーはウイルスに感染せず生き残った

恐怖を覚えながらも孤独と戦いつつ、アビーは息子を捜しに出かける決心をしました。

時を同じくして、アビーのようにウィルスに感染せずに生き残った人間がいました。

☑非常事態に紛れて脱獄した囚人のトム(マックス・ビーズリー)

☑大企業でシステム・アナリストとして働いていたグレッグ(パターソン・ジェセフ)

☑ウィルスに感染した恋人を救えず悲しみを抱えている医師アニャ(ゾー・タッパー)

☑贅沢な暮らしを送っていたプレイボーイのアル(フィリップ・ライズ)

☑祈祷中に父親を亡くしてしまったナジド(チャハク・パテル)

何かに導かれたように集まった6人は、リーダーシップをとるアビーの元、必死で生き延びる術を探すのです。

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【SURVIVORS 生存者たち】シーズン1の解説

主婦のアビーがリーダーに

様々な過去を背負う仲間の中には、グレッグのように今までの仕事を生かしてリーダーになれるような人もいますが、リーダーとなったのはごく普通の主婦アビーでした。

息子を捜したいという強い気持ちと、母は強しというような行動的なアビーは、自然とまわりのメンバーたちをまとめていきます。

ドラマの冒頭で、元同僚が職場復帰を考えるアビーに、「今でも人気がある」と会話の中で触れていたので、これもアビーがリーダーとなるひとつの伏線となっていたようです。

更に、アビーが他の生存者と大きく違うことがあります。

それは、アビーはウィルスに感染し発症したものの回復した唯一の人間であるということ。

他の生存者たちは、何らかの抗体を体内に持っていて、発症していない人たちです。

同じサバイバーでも、この大きな違いによって、アビーが危険にさらされることになっていきます。

非現実的なものは一切登場しないゆえの恐怖

謎のウィルスにより人類滅亡の危機といえば【ウォーキング・デッド】が思い浮かびますが、このドラマにはゾンビのような非現実的な要素は一切でてきません。

この現実感溢れる恐怖に包まれたドキドキ感は、ゾンビが襲ってくるというドキドキ感とは違う緊張感をもたらしています。

ライフラインが途絶えた世界で生き残った1%の人達。

寝泊まりする場所や食料の確保をするために、仲間と協力するか対決するか、どのコミュニティに属するべきかのリアルな状況。

恐怖と絶望の中、間違えれば命取りになるようなひとつひとつの選択。

今まで守られてきた秩序はもうありません。

自分が持つ常識、価値観が意味を持たなくなった時、人々はどのような行動を取るのか、極限状態になった時に、その人の真の人間性が見えてくるのだと感じられるでしょう。

ウィルスの謎

話が進むにつれ、この恐ろしい謎のウィルスが自然発生的に現れたものではないことが分かってきます。

ピーターを捜しに、ひとりで車を走らせていたアビーはトラブルに遭い、ある施設に運び込まれました。

そこは政府の人間だったサマンサが率いるコミュニティで、電気が通じ水も食料も豊富にある場所です。

みんなで協力して、また元の秩序ある世界に戻そうとしているサマンサは、施設に訪れた人たちを撮影し、その映像や情報を共有することで離れた家族や友人を探す手がかりとしていました。

そして、もうひとつ登場した研究所のような施設。

その施設ではヘリコプターで生存者を連れ去り、研究者たちがウィルスに対するワクチンを開発している場所でした。

この研究者たちが、どうやら謎のウィルス発生に関与しているようです。

研究を進めるなかで、アビーのビデオのメッセージを目にしたひとりの男。

アビーの特異な体質こそがワクチン開発のキーとなると確信した男は、顔認証装置を使って上空からアビーを捜しだし拉致したのです。

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ミニ情報

イギリスで高視聴率を獲得

この作品は、イギリスで1970年代に放送され人気を博した【Survivors】を現代的にリメイクしたものです。

本作がイギリスで放送されると、ドラマTOP5に入るほどの人気となり、シーズン2ではエピソード1が、大ヒットドラマ【CSI】などを押さえての同時間帯での視聴率1位を獲得しました。

【ドクター・フー】の原案者であるテリー・ネイションの小説をドラマ化した作品ということで、とても見ごたえのあるストーリーとなっています。

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アビー役のジュリー・グラハム

スコットランド生まれのジュリーは、80年代後半から女優として数々のイギリスドラマや映画に出演するベテラン女優です。

私生活では、2002年に俳優のジョセフA.ベネットと結婚し、2004年に長女、2006年に次女を出産し2児の母となりましたが、2015年に夫が自殺するという悲しい別れを経験しているようです。

その後、2019年にベルギーのスカイダイビングインストラクターと再婚しました。

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【SURVIVORS 生存者たち】シーズン1感想

ウィルスを扱ったドラマは色々ありますが、ゾンビ系が出てくるような非日常でないストーリーに恐怖を感じました。

配役としてリーダーのアビー、真面目キャラにグレッグ、ちょっとおちゃらけ担当でアル、ケガをした時に1人は医療従事者が必要なのでアニャ、汚れ役担当のトム、そして子どものナジドとバランスが取れたメンバーです。

途中からルックスだけで生きてきたようなサラが加わり、ストーリーにある種のスパイスを与えてくれています。

海外ドラマでは、重要なメンバーでも死んでしまったりすることが多々ありますが、とりあえずシーズン1では主要キャラは撃たれても何されても生き残れたので一安心。

それぞれが今までどんな道を歩んできたのか深くは知らない人たちが、このような極限状態に置かれると、家族のように守り守られる関係となっていく場合もあるでしょう。

きっと普通の生活をしていたら、肩書や先入観にとらわれて絶対に仲良くなれなかったと思います。

人間の本質が露呈してしまう世界。

自分だったらどう行動するだろうか、と考えさせられるドラマでした。

アビーは連れ去られてしまいましたが、どうなってしまうのか。

シーズン2では、ウィルス発生の原因がもう少し分かってきそうです。

ピーターが生きていることも映し出されていたので、アビーと再会できることを願います!

公式サイト
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