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【新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜】75話・76話・77話あらすじネタバレ感想。いにしえの掟の再開

新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜,ネタバレ 復讐劇
©Tims Productions

【新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜】75話・76話・77話あらすじネタバレ感想。皇帝オスマンは絶大な信頼を置く師父オメルが曽祖母サフィエ陣営だとはつゆ知らず、オメルに言われるがまま皇位継承の秩序をいにしえの掟に戻してしまいます。見事サフィエの罠にはまったオスマンは、皇子メフメトが裏切り行為を働いたとしてメフメトの処刑を命じます。

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「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」75話あらすじネタバレ

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トプカプ宮殿。

皇帝オスマンは母キョセムが独断で開いた特別会議に参加した者たちに罰を下し、キョセム陣営の力を削いでいきます。オスマン自ら処刑した大宰相だいさいしょうには新たな者を立て、キョセムの忠臣である後宮宦官長ハジュをエジプト州へと追放しました。

そんなオスマンの傍ではサフィエ陣営の師父しふオメルがキョセムへの不信感をあおり、皇位継承に関する秩序すらも変えさせようとしていました。オメルはオスマンに皇子が誕生したことを理由に、”後継者は年長の皇子”という秩序をいにしえの法に戻して皇子が玉座に就けるようにすべきとの進言をしたのです。

まんまとオメルに乗せられたオスマンは高官や歩兵常備軍イェニチェリを集めると、今後はいにしえの法と慣例にならって帝国を統治するとの見解を明らかにしました。こうしてキョセムが苦労して変えた皇位継承の秩序は元に戻され、今後玉座は年長の皇子ではなく、父から子へと継承されることになりました。

これには納得のいかない高官らは反対の声をあげますが、オスマンは自らの意思に背く者は誰であれ始末するとの強い意志を表明して高官らの意見を跳ね除けます。

その夜。

皇女アイシェの元にキョセムからの警告の手紙が届きます。そこにはオスマンが皇子メフメトに対する処刑を命じたため直ちに避難するよう記されており、避難先には軍団の兵舎が指定されていました。

アイシェは突然の出来事に驚きながらも手紙の真偽を確かめる必要があるとして、宦官をキョセムの居る旧宮殿エスキサライへと送り、メフメトを訪ねます。オスマンに処刑されるかもしれないと知ったメフメトは冷静さを失い、アイシェの制止も振り切り軍団の兵舎へとやって来てしまいました。

このことはアイシェに手紙を渡した宦官によってオスマンに、歩兵常備軍を通じてキョセムにも知らされました。キョセムは身に覚えのない事態に罠だと見抜きましたが、オメルに傾倒けいとうするオスマンは彼のメフメトが反乱を起こすとの言葉を信じ込み、目の色を変えて兵舎へと向かいます。

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「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」75話の感想

今の皇帝オスマンは師父オメルの影響を受けすぎていて、まるで別人かのように変わってしまいました。今やかつてのような心優しいオスマンの姿はなく、ただただ権力に溺れているようにさえ見えます。

しかしオスマンがこうなってしまったのは、母キョセムがオスマンを信じた行動を取らなかったがゆえのものというのが何とも残酷で、キョセムを思うととても居た堪れません。

何にせよ今のオスマンはあまりに視野が狭まっているのが心配で、このままだとまんまと曽祖母そうそぼサフィエの思い通りに事が進んでしまうので、何とかもう1度キョセムがオスマンの信頼を取り戻せるよう願います。

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「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」76話あらすじネタバレ

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トプカプ宮殿。

皇帝オスマンは完全に師父オメルに傾倒しており、皇子メフメトが歩兵常備軍の兵舎に避難したのは罠だという母キョセムの言葉も聞き入れずにメフメトの処刑を決意します。早速オスマンはメフメトの処刑を行う上で必要な宗教的見解ファトワーをルメリ軍法官に依頼し、ついに念願のメフメトの処刑を指示する宗教的見解を手に入れました。

覚悟を決めたオスマンは、メフメトを呼び出します。

一方、キョセムはオメルの元を訪れ、メフメトの処刑を止めるよう詰め寄っていました。全てはオメルがオスマンに入れ知恵したせいだと息巻くキョセムに対して、オメルは何食わぬ顔で宗教的見解は出ていないことから処刑は不可能だと弁明します。

すると、そこへ後宮女官長ジェンネトが現れ、メフメトの処刑が行われることを明かしました。すぐさま近侍頭ズルフィカールを連れて宮殿を訪れるキョセムでしたが、いつも使用していた秘密の扉は封鎖されていて中には入れませんでした。

その頃、宮殿内ではオスマンがメフメトに初めての狩りでの父アフメトの発言を用いて、皇帝のものには誰も目はつけてはならないと諭していました。

本来の歩兵常備軍は皇帝に忠誠を誓った”皇帝のもの”だが、かねてよりメフメトは歩兵常備軍に慕われていたうえ、そこにメフメトが自らの意思で避難していたことがオスマンには許せなかった

そして、父アフメトがオスマンとメフメト兄弟に言い渡した”兄弟は向き合え”との約束を守らなかったのはメフメトだとして、オスマンはメフメトに処刑人を送ります。

皇子メフメトの死から11日後。

帝都は厳冬を迎え、ボスポラス海峡が凍りつくほどの厳しい寒さに襲われます。この厳冬は罪を犯した皇帝オスマンのせいだと噂されており、オスマン自身も兄弟殺しを再開したことによる罰だと感じているようでした。

そんな中、オスマンは亡き皇帝アフメトと皇子メフメトが眠る霊廟れいびょうを訪れました。

霊廟とは、先祖や偉人などの霊を祭った宮のこと。

そこでキョセムと鉢合わせたオスマンは、キョセムも皆と同じようにこの厳冬は皇帝である自分のせいだと感じているかと尋ねます。キョセムは自分のことを母と呼ぶオスマンに対し、もう母ではないと厳しい言葉を投げつけてオスマンを拒絶しました

皇帝の曽祖母サフィエは、皇子イスケンデルと密会していました。

サフィエとイスケンデルは秩序が崩壊して略奪が横行する今の帝都を嘆きながらも皇帝オスマンが遠征に出る春になれば玉座を奪えると胸を高鳴らせていたところ、そこへ皇女ヒュマーシャーが近侍頭ズルフィカールと共に現れます。

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「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」76話の感想

皇帝オスマンの頑固さは、父アフメトと母マフフィルーゼの悪いところが出ているように見えました。信頼を置く師父オメル以外の話を絶対に聞こうとしないのは非常に厄介で、結果としてまんまとオメルに乗せられる形で皇子メフメトを処刑してしまったのは残念でした。

もし今後、故アフメト皇帝の正妃キョセムが正しかったことに気づいた時に、オスマンは自分が犯してしまった罪に耐えられるのか心配です。しかももしそうなったらオスマンは完全に孤独で、母だと思ってきたキョセムにも背を向けられてしまってはもう頼れる存在もいないでしょう。

それにしても、まさかこのタイミングで近侍頭ズルフィカールがサフィエ側につくとは思わず驚きました。

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「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」77話あらすじネタバレ

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帝都。

帝都を襲う厳冬は物流の要となる海を凍らせ、唯一残された陸路もラクダしか使えないうえ、そのラクダでさえも半数は帝都に着く前に失う始末でした。民は飢えと寒さで困窮を極め、略奪や殺人に手を染めるほど追い詰められていました。

民衆が全ては皇帝オスマンが引き起こした災いだと嘆く中、故アフメト皇帝の正妃キョセムは救貧院で炊き出しを行い民の支援活動に精を注ぎます。救貧院の食料が底をつきながらも決してキョセムは民を見捨てることはせず、ついには旧宮殿の食糧庫から自分たちの食料をも分け与えることにしました。

こうした民の様子は皇帝オスマンも自ら視察をして把握しており、民の置かれた想像を絶する状況に心を痛めます。宮殿に戻ったオスマンは直ち師父オメルを呼び出すと、民に対する政策と支援が不十分だとして困窮する民には食事と住居を、富裕層には食料を支援するよう命じました。

旧宮殿。

キョセムは、旧宮殿の食料を勝手に持ち出したことで先帝の母ハリメの反感を買います。しかしキョセムはそんなことより自分の身を案ずるべきだと話し、皇帝の曽祖母サフィエの皇子イスケンデルが生きていることを明かしました

これまでサフィエを利用しているつもりだったハリメも、サフィエの全ての行動が皇子ムスタファのためではなく、イスケンデルのためだったと知り動揺を隠せませんでした。

そんな中、エジプト州に追放されたはずの宦官ハジュがキョセムの元へ帰ってきます

皇帝オスマンは、皇子メフメトの処刑により失ったイスラム法学者らの信頼を取り戻すべく、イスラムの長老エサトを訪ねます。エサトは由緒ある一族出身で影響力も絶大なため、エサトさえ味方にできればイスラム法学者らの支持を得られると考えてのことでした。

ところが、思ったようには事は進まず、痺れを切らしたオスマンはエサトの未婚の娘アーキレと婚姻するという力業に出ます。

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「新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜」77話の感想

亡き皇帝アフメトが築いてきた帝都がこんなにも廃れてしまい、とても切なくなりました。いくら厳冬のせいだとはいえ、もしアフメトが皇帝だったらこうはならなかったでしょう。

やはり全ては皇帝オスマンが師父オメルに傾倒しているが故のものなので、皮肉にもオメルを操る皇帝の曽祖母サフィエの方が、育ての母キョセムよりもオスマンのことをよく理解していたことになります。ここにきて、キョセムがアフメトを天然痘から救うために払った呪術の代償の大きさをまざまざと感じます。

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本ページの情報は2023年7月時点のものです。最新の配信状況は公式ページまたは各動画配信サービスにてご確認ください。