【武則天-The Empress-】ネタバレ感想9話・10話。今回は、如意だけではなく様々な人たちのエピソードがふんだんに盛り込まれています。徐慧との深い信頼関係や、如意の陛下への想いも注目ポイント。何より、稚奴の初登場が見どころです!
【武則天-The Empress-】ネタバレ9話
義姉妹の誓い
掖庭で労役中の如意に、親友の徐慧から豪華な食事と”会おう”と書かれた手紙が届きます。夜になり、手紙に書かれていた場所に向かうとすでに徐慧は来ていました。掖庭の塀ごしに話す2人。
如意は、徐慧の昇格を聞き「陛下の詠んだ詩をすべて暗記しているあなたが寵愛を受けるのは当然ね」と喜びを分かち合います。実は徐慧は、陛下の詩集をすべて集めるほどのファンで、入宮する前からひそかに陛下を慕っていたのです。
2人はお互いの身を心配しあい、特に徐慧は、厳しい環境ですごす如意のことが心配でたまらない様子。「女官や大監にお金を与えて、如意がひどい目にあわないようにするわ」
徐慧の心づかいに感動した如意は、義姉妹になってほしいとお願いをします。そして、母からもらった大切な腕輪を徐慧に渡すのでした。
彭婆は、如意のことを“あの男”の回し者だと思い込んでいましたが、少しずつ如意のことを信用し始めたらしく、自身の過去を話し始めます。
かつての彭婆は乳母で、ある3人の兄弟は彭婆の乳を飲んで育ち、実の母のように慕っていました。その中の坊ちゃんは特に優しくしてくれて、一生面倒を見てくれるとも言ってくれていました。しかし、ある日突然、坊ちゃんとその家族は皆殺しにされ、殺したのが“あの男”で、坊ちゃんの実の兄弟でもあるとのこと。
彭婆いわく、1か月後に“あの男”が掖庭に来るとのことで、“あの男”への文を代筆してほしいと如意に頼むのです。
羅玉珊の逆襲
韋貴妃から“如意の顔を傷つける”よう命じられた羅玉珊。彼女がいつも韋貴妃に従っているワケは、交換条件として掖庭の獄にいる鄭子章との面会を許されているからでした。
羅玉珊と鄭子章はかつては恋人でしたが、鄭子章の裏切りによって掖庭に送られたと思い込んでいる羅玉珊は彼を激しく恨んでいます。それでも面会を望むのは、悲惨な彼の姿を見て気を晴らすため……。
そんなある日、「鄭子章が死んだ」と聞いた羅玉珊は、彼の遺体と面会します。うなだれて掖庭に戻る羅玉珊。普段大きな態度を取っている羅玉珊が気落ちしているのを見て、労役者たちはいい気味だとばかりに笑みをこぼしますが、如意だけは違いました。
心配した如意は食事をもって羅玉珊のもとへ行き、話を聞いてあげます。当時、羅玉珊は鄭子章の子を宿していましたが、鄭子章は出世のための縁談話を受けたいから、子をおろせと言ってきたようです。その挙句、鄭子章の裏切りにより羅玉珊は掖庭で一生をすごすことになったとのことでした。
その恨みから、毎年面会をして彼の悲惨な姿を目に焼き付けてきた、と話す羅玉珊。けれども如意は、一度やぶって貼り直してある彼からの手紙を見て気づくのです。
「愛しているのね。手紙を手元に残しているのは忘れられないからでしょう?」そして、如意が手紙をよく見てみると、書かれているのは裏切りの内容ではなく「会いたい」といった文章でした。羅玉珊は文字が読めないため、いつも韋貴妃の侍女である春盈に読んでもらっていたのです。
後日。羅玉珊は春盈に手紙のことを問い詰めました。すると、春盈は手紙の内容を偽っていたことをあっさりと認めます。韋貴妃に一生を捧げる者が必要だったから仕組んだことだと。“鄭子章との面会”を条件にすれば、羅玉珊が韋貴妃に一生従うと踏んだのでしょう。
「それに、韋貴妃は子を宿す女が一番お嫌いなのよ」と春盈。羅玉珊は春盈に襲いかかりますが失敗し、掖庭の獄に入れられてしまいました。