【楚喬伝(そきょうでん)~いばらに咲く花~】のあらすじ全話一覧。ネタバレ感想を最終回まで紹介します。本作は、戦乱の世を舞台に、過酷な運命を背負った1人の女性の一代記です。身分を超えた2人の公子との愛も見どころ。
【楚喬伝】のあらすじ
西魏の時代。
貴族の子息たちによる奴隷狩りで生きのびた小六は、宇文府本家の宇文玥から星児という名を与えられ謀者として生きることに。
小六は夢でいつも自分を「楚喬」と呼ぶ女性の声が気になりながらも、宇文玥から与えられた任務を遂行していく。
一方、人質として魏にいる燕北の世子・燕洵は小六を気に入り……。
全話のあらすじ一覧
1話のネタバレあらすじ
中国、西魏の時代。
たくさんの女奴婢を乗せた馬車が狩り場に向かっていました。
馬車の中で眠る1人の女性(チャオ・リーイン)は、夢の中で父親と思わしき人物から「今日からお前は小六だ」と言い聞かされていました。
また、夢の中で母親から何度も「楚喬」と呼ばれた声で目を覚まします。
狩り場に到着すると、女奴婢たちは狩り場の真ん中に立たされ、武器を持った兵士や狼に追われました。
この狩りを開催したのは宇文一族 分家の宇文懐という男で、今回はいつもと違って狼だけでなく女奴婢も狩りの対象でした。
狩りに招待された貴族の子息たちのうち、元嵩は残忍すぎるのではないかと苦言を呈します。
また 燕北の世子 *燕洵(ショーン・ドウ)も、罪なき女子の血は流したくないと言いますが、結局狩りは始まってしまいました。*男性主人公2
宇文懐派は楽しそうに奴婢を弓矢で射抜き、逆に元嵩と燕洵は狼を射抜いて奴婢を守ります。
その頃。
同じく狩りに招かれている*宇文玥(ケニー・リン)は、屋敷で女刺客の色仕掛けに遭い 命を狙われていましたが、初めから見破っていたため なんなく返り討ちに。*男性主人公1
彼は、刺客を差し向けた黒幕が宇文懐であることも見抜いていました。
宇文玥が狩り場に向かうと、すでに何人かの女奴婢は死んでいました。
そんな中で、小六が果敢に狼に立ち向かいます。
その姿を見た宇文玥と燕洵はそれぞれに、小六を気に入った様子です。
小六は生き残った奴婢を先導し丘の上へ逃げましたが、最終的に生き残ったのは自分一人だけでした。
狩りの終了後、小六は宇文家の奴隷として屋敷に連れて行かれ、薪小屋に閉じ込められます。
小六は狩りでの出来事を思い返し、貴族たちの残酷さや人の命が軽く扱われる世の中を憎まずにはいられませんでした。
その時、この屋敷の奴隷として働いている小六の5番目の兄 臨惜が食事を届けにきます。
(小六の反応からして、かなり久々の再会のようです)
臨惜は現在、宇文玥の中等奴隷であり、他の姉妹もこの屋敷にいるのだと小六に教えました。
1話の感想
貴族たちの余興のために女性の奴婢が次々と死んでいくという、1話からなかなかヘビーな内容でした。
この奴隷狩りの残酷さは【鬼谷子】を思い出します。
それにしても1話から登場人物が多く、顔と特徴を覚えるのが少し大変でした。
男性主人公2の燕洵はおそらく善人、元嵩も狩りに反対していたので善人ポジでしょう。
逆に、狩りを開催した宇文懐と、彼に同調していた趙西風は悪役ポジションでしょうね。
ドラマの主人公である小六は1話の段階ではまだ謎が多く、彼女自身、記憶を失っているようにも見えます。
夢の中では「楚喬」と呼ばれていたのでそちらが本名でしょう。(ドラマのタイトルも楚喬伝ですし)
だとすると、臨惜や他の姉妹たちとは本当の家族ではないのかもしれませんね。
2話のネタバレあらすじ
小六の姉妹は薪小屋で小六を看病していました。
小六は夢の中で、宇文昊という男から「手を組んで天下統一しよう」と持ちかけられるも、応じなかったため戦闘になり崖下の海に転落し、体の冷えで目を覚まします。
小六は姉からもらった薬を飲んだものの、まだ完全に回復しないうちから宇文府で働かされることになりました。
宇文府本家の青山院。
宇文玥は仕掛けのある箱を持って、祖父のもとへ。
箱の中身は青山院の最高機密「諜紙天眼」が得た情報でした。
「諜紙天眼」は各方面の情報を得ることができるのです。
しかし、青山院はこれまで、祖父が病だったこともあり皇帝から重用されませんでした。
祖父は「諜紙天眼」が分家の紅山院や悪人の手に渡ることを恐れ、宇文玥に諜紙天眼を守って復興するよう頼みます。
実際、分家の紅山院は「諜紙天眼」を手に入れようとしていました。
宇文玥が主催する燕洵世子の誕生祝いが開かれ、小六と姉妹は宴席の準備に取りかかります。
宴が始まると、宇文懐は腹心の朱執事にこっそり毒を手渡しました。
それを見た小六は、誰を殺す気なんだと注意深く見張っていると、執事は宇文玥の酒の中に毒を入れたのです。
ところが宇文玥は、宇文懐がやたらと酒を勧めてきたので何かあると察し飲むのを断ります。
すると、宇文懐は飲まなければ酒を運んできた奴婢(小六の姉)を殺すと言いだしました。
小六はこのままでは姉が死ぬと思い、弾弓(パチンコ)で酒の杯を倒してこの場を切り抜けます。
姉の命は助かったものの、小六は罰を受けてしまいました。
宇文懐の女スパイ 錦燭は、毒グモ入りの算木を大旦那(宇文玥の祖父)に渡すよう命じられます。
錦燭は臨惜に接近し、その算木を大旦那に渡して欲しいとお願いしました。
臨惜は毒グモ入りだと知らずに大旦那に渡し死なせてしまいます。
その頃、姉妹の助けを借りて屋敷から逃げ出した小六は、一台の馬車を見かけて身を隠しました。
すると、覆面をした錦燭が現れ、馬車の中の主に大旦那の死を報告し馬車に乗り込みます。
その際、錦燭は手袋を落としていきました。
手袋を拾って屋敷に戻った小六は、大旦那を殺した罪で臨惜が宇文玥に刺された瞬間を目撃してしまいます。
2話の感想
まだまだ2話という序盤なのに、内容はクライマックスかのような重さがあります。
まさかこんなに早い段階で、小六の兄 臨惜が罪を着せられて死んでしまうなんて……。
しかも、兄を殺した相手はまさかの男性主人公。
これはどう考えても、小六と宇文玥の2人はすんなりと結ばれなさそうですね。
この先のストーリーとしては、おそらく兄の無実を証明するために小六が宇文府に残る展開でしょうか。
余談ですが、小六の夢の中でチラッと出てきた宇文昊は、【三国志 司馬懿 軍師連盟】では司馬孚役でした。
彼のイケおじっぷりは本作でも健在ですが、どちらかと言うと悪人寄りなのかも!? 今後の出番に期待。
3話のネタバレあらすじ
臨惜が殺される場面を見た小六は、慌てて助けようとするも間に合いませんでした。
宇文玥は「臨惜は刺客だったのだ」と説明しましたが、小六は濡れ衣だと断言します。
宇文府本家の青山院で、大旦那(宇文灼)の葬儀が行われました。
宇文灼が本当に死んでいるか確かめるためにやってきた宇文懐は、遺体を改めようとして宇文玥と争います。
そんな中、魏貴妃の来訪があり争いは収まりました。
宇文玥は魏貴妃の前で、わざと宇文懐に疑いの目を向けます。
魏貴妃は2人がこれ以上争わないようにと、彼女が自ら宇文灼の遺体を改めた後、宇文懐に青山院への出入りを禁じました。
葬儀の後、宇文玥は魏貴妃に礼を述べます。
魏貴妃は、宇文灼とは長い付き合いだから見ぬふりはできなかったと答えました。
魏貴妃はますます立場が危うくなっている宇文玥を心配し、「諜紙天眼」を復興させるためには皇帝からの信頼が必要だと助言します。
そして、「諜紙天眼」を復興させた暁には、宇文灼の遺志を継いで宇文玥と淳公主の縁談を進めると言うのでした。
極楽閣。
祖父の宇文席を訪ねた宇文懐は、確実に宇文灼が死んでいることを報告し、もう1人の邪魔者である宇文玥を始末する策を授かろうとしました。
すると、宇文懐は宇文席に妾の子だと侮辱され内心憤ります。
そんなある日、宇文席に仕えた女性奴婢の死体が運ばれます。
宇文席が女奴婢を殺すのは日常茶飯事で、奴婢の誰もが極楽閣だけには行きたくないと思っていました。
そんな中、小六を極楽閣に連れていけと命じられた汁湘(小六の姉)は、小六の代わりに自分が行くことにします。
その夜、汁湘は極楽閣で宇文席に殺されてしまいました。
小六と姉妹たちは汁湘の死を悲しみ、亡骸を埋葬して弔いました。
その様子を目撃した宋は、彼女たちを宇文懐に突き出し手柄を立てようと思い、姉妹ともみ合ううちに川に落ちてしまいます。
3話の感想
1話から現在まで、気の休まるシーンはほとんどなく重い展開が続いています。
笑える場面や癒しの要素はこの先あるのか、少し不安になってきました。
ストーリーの背景や人物造形などは少しずつ分かってきたので、物語自体は楽しめそうです。
どうやら宇文府は、本家の青山院と分家の紅山院が「謀紙天眼」をめぐって対立しているようですね。
宇文玥が本当は分家の養子だったり、宇文懐が妾の子だったり、色々と複雑な事情がありそうです。
宇文玥は口では厳しい事を言いながらも、すでに何度か小六を助けているのでツンデレ属性でしょうか。ただ、小六の兄を殺してしまった以上、彼女との溝を埋めるのは簡単ではないでしょう。
それにしても、宇文席のキャラが強烈過ぎて もはやホラー。
宇文席のヤバさの前では、宇文懐の悪人ぶりも霞んでしまうほどでした。
4話~10話のあらすじ
11話~20話のあらすじ
21話~30話のあらすじ
31話~40話のあらすじ
41話~50話のあらすじ
51話~最終回(58話)のあらすじ
【楚喬伝(そきょうでん)】の作品情報
話数:全58話
製作:2017年 中国
原題:特工皇妃楚喬傳
監督:ウー・ジンユアン(呉錦源)
キャスト:趙麗穎(チャオ・リーイン)、林更新(ケニー・リン)、竇驍(ショーン・ドウ)、李沁(リー・チン)ほか
放送局:BS12
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