【ロック&キー】3話のネタバレと考察。
前回見つけた”頭の鍵”は、自分の頭の中に入れるというものでした。
ボードの頭の中は楽しげな雰囲気でしたが、キンジーの頭の中は少し様子が違い、さらにタイラーまでもが……。
【ロック&キー】3話ネタバレ
僕の頭の中へようこそ!
ボードは自分の首の後ろに”頭の鍵”を差し込み、もう1人の自分と共に出てきた箱から、タイラーとキンジーに「ついてきて」と呼び込みます。
2人が中に入ると、そこにはたくさんのゲーム機やおもちゃが並んでいて、奥の方では飛び跳ねるボードの姿もありました。
ボードはここは僕の頭の中で、奥の方で飛び跳ねているのは”歓喜”であり、ここでは感情に命があるのだと言います。
たくさん積み上げられた中から、ボードは1つのオルゴールを回すと……。
3人は、ボードの部屋で父が海の怪物の話をしてくれているところに移動します。
キンジーは父を見るなり駆け寄って触れようとしますが、ホログラムのようになっており触ることはできませんでした。
ボード曰く、ここは自分の記憶の1つなのだと言います。
3人は箱から出て、ボードが差し込まれた鍵を回すと、もう1人の自分は消え鍵は床へ落ちました。
どうやって鍵を見つけたのかと聞かれたボードは、”鍵の囁き”が聞こえると言います。
誰が”頭の鍵”を預かるかという話になった時、鍵を失くしたからという理由でボードには預けられないと言われました。
しかしボードは、どこでも鍵は失くしたのではない。井戸の女は鍵を狙っているから守らなくてはいけないと2人に話したのです。
それを聞いたキンジーは、ボードが鍵を持つのは危険だと判断し、鏡鍵はタイラー、頭の鍵は自分が持つことにするのでした。
炎の鍵の行方
こだまは喫茶店でパソコンを使い、”マーク・チョウ ニューヨーク”と検索をかけていました。
そして、ある1枚の写真を見つけるとどこでも鍵で写真の扉と繋ぎます。
早速、こだまは金庫の中を確認しますが、なにも入っていません。
どうやら家主は、こだまが来ることが分かっていたのか、目当ての物は別の場所に移動させたようでした。
こだまが家の外に出ると、少年3人がいました。
そのうちの1人が、首から炎の鍵を下げているのに気づいたこだまは、少年から鍵を奪って殺害。
それを見た他の少年は、怖くなってその場から逃げ出したのでした。
毎朝親父を殺したくなる
その日はタイラーのホッケーの試合でしたが、彼はベンチ入りで出場できませんでした。
チームも負けて悔しそうにしていた時、男に付きまとわれて迷惑そうにしているキンジーに気づきます。
タイラーがキンジーに駆け寄りましたが、男は悪びれるどころか悪態を尽きながらタイラーを突き飛ばしました。
虫の居所が悪かったせいか、タイラーは怒りにまかせて男に殴りかかり、相手が倒れても馬乗りになって殴り続けたのです。
相手の顔がサムに見えるまで……。
タイラーは駆け付けた国語教師のリッジウェイに連れられ、呼ばれた母と話しが終わるのを座って待っていました。
するとここでタイラーは、かつてサムと自分が話しているシーンを思い出します。
タイラーは、ちょっとしたことで父レンデル(学校のカウンセラー)から呼び出されたことに苛立っていました。
そこに、サムがレンデルのカウンセリングを受けにやってきます。
2人は会話の中で、お互いの”父親”の不満について話していましたが「毎朝、親父を殺したくなる」というサムにタイラーは、怒りのはずみで「親父を殺すときはうちのも頼むよ」と言ってしまったのです。
【ロック&キー】3話の結末まで
キンジーの頭の中へ行ってみる
キンジーはタイラーに、自分の闇と向き合うため頭の中に入ることにしたと伝え、タイラーもついていくことに。
彼女の頭の中は、かなりの高さまで階層があるショッピングモールのようになっており、キンジーの几帳面な性格が表われていました。
記憶はすべて、カラフルなボックスに収納され棚に並んでいます。
キンジーがまず向かったのは父との思い出がある場所で、棚一面に陳列されているボックスに触れると取り出すことができました。
キンジーが手にしたボックスを覗くと、父が寝る前に海の怪物の話をしてくれている記憶が映し出されます。
すると突然場所が変わりました。
そこはつい先日、ホッケーの試合後にタイラーが男に殴りかかっている場面でした。
キンジーは、タイラーの様子がいつもと違っていたことが気になっていた様子。
さらに次に見えた記憶は、シアトルに住んでいた時の家の中で、サムから逃げるため息をひそめて隠れていたキンジーとボードの姿でした。
怖かっただろというタイラーに、火かき棒があったのに何もできなかった自分は弱虫だと答えるキンジー。
するとその時、化け物のような姿をしたキンジーがタイラーに襲い掛かってきたのです。
キンジーは、近くに会った火かき棒を手にすると、化け物キンジーを突き刺して退治しました。
あれは何だったのか?と、驚きを隠せないタイラーにキンジーは、あれは自分の”恐れ”だと話したのです。
現実世界に戻り、ふとタイラーが脇腹を確認すると、そこにはさっき”恐れ”のキンジーに襲われた時にできた傷がありました。
タイラーはそのまま部屋に戻ると、父が寝る前に話してくれた海の怪物の話を思い出していました。
井戸のお友達
タイラーの試合の日、ニーナとエリーはある店に食事に来ていました。
お酒を勧めるエリーに、ニーナは「過去にアルコール依存症だった。それによって子どもとの時間を奪われたことが最悪だった」と話したのです。
エリーはニーナを励ますと、最近の子供たちについての話に変えました。
タイラーは音楽ばかり、キンジーは心配性で考えすぎる、ボードは”井戸のお友達”と遊んでると答えるニーナ。
”井戸のお友達”で表情を曇らせたエリーは、食事を終えてニーナと別れた後にキーハウスの井戸へと向かったのです。
エリーは井戸の鍵を取りだして中に入ると「ルーカス」と何度も呼びかけましたが、反応はありません。
その様子を見ていたボードは、なぜここにエリーがいるのかと首をかしげていました。
その頃、ニーナがレンデルの卒業アルバムを眺めていると、あるページに一面オメガのマークが書かれているのを見つけます。
ニーナはそれで、レンデルを殺害したサムの手首にもオメガマークがあったことを思い出したのです。
新たな鍵を発見!
その日、ボードにまた”鍵の囁き”が聞こえ探してみると、今度は書斎の壁に掛かった肖像画に刺さっていました。
鍵は”ドクロの形”をしており、書斎の奥にある扉のドアノブの柄と一致したのです。
ボードはその扉に鍵を差し込んでみました。
するとそこは、外と繋がっていて一歩出ると体がキラキラと光り、ボードの実体は死んだように倒れてしまいます。
キラキラを纏ったボードは幽霊のような姿で宙に浮いていたのです。
ボードは空を飛び回り、ベランダにいるタイラーに声をかけますが全く見えていない様子から、本当に幽霊なんだと喜びます。
あちこちを飛び回っている中で、いくつもの墓が並ぶ墓地を見つけました。
ボードが近づいて見ていると、チェンバレン・ロックと名乗る老人の幽霊が声をかけてきたのです。
どうやら彼はキーハウスで亡くなったロック家の祖先で、レンデルは彼のひ孫に当たるとのこと。
ただ、その墓地で幽霊に会えるのは”キーハウスで死んだ者”だけ。
ボードは、幽霊になった父に会いたいと思っていたようですが、レンデルはシアトルで亡くなったため、その墓地には現れないのです。
ただ、チェンバレン・ロックの話で、レンデルは弟のダンカンとよく鍵を使ってここに遊びに来ていたことが分かりました。
キーハウスに戻ったボードは、タイラーに新しく見つけた鍵とチェンバレンに聞いた話を伝えます。
タイラーは、父が鍵を使っていたのに言わなかったのはなぜだと不思議そうに聞くとボードは「ママと同じように大人になったから忘れていたのかもね」と答えます。
「もしくは危険だったからかも」
子供の頃のレンデル楽しんでいたようですが、大人になったレンデルはキーハウスを嫌っていました。
井戸の人を怖がっていたのかも。
ボードは、もしかしたら……と思ったようです。
【ロック&キー】3話の考察
父のお話・”海の怪物”は自身の体験談⁉
ボードとキンジーは頭の鍵で、過去に父から聞いた”海の怪物の話”を思い出し、タイラーは鍵は使わず自分で思い出していました。
この”海の怪物の話”ですが、それぞれ結末が違ったことがわかりました。
ボードは結末を聞く前に寝てしまったためこの話の結末を知りません。
タイラーとキンジーが聞いた話をまとめてみました。
- タイラー
海の怪物は漁師の仲間を全員飲み込んだ。
だが漁師だけは生かしておき、残りの日々を島で暮らした。
孤独の中で起きたことを、彼がしたことも仲間の痛みも全て忘れずに。
過去はついて回る、遠くに逃げたとしても常にそばにある。
- キンジー
漁師は宝を持って乗り込んだが仲間はムリだった。
仲間は海の怪物に食べられ、罪悪感を感じた漁師は仲間の家族に宝を渡した。
海の怪物は宝を取り戻しにきたが、怪物は漁師の行いを見て彼の思いやりに感動して仲間を吐き出した。
全員生きていて海岸で再会を果たした。
この話の結末は、タイラーとキンジーで真逆の展開になっていることがわかります。
内容にも注目してみると、タイラーの聞いた話は漁師以外は全員死んでしまい1人孤独に暮らしたこと、過去はついて回るとのこと。
これは、父の同級生3人が死んでしまった悲しい事故とあまりに酷使しており、現実を重ねて父が作った創作なのではないかと思います。
キンジーが聞いた話は、1度は怪物に仲間を食べられてしまいますが、彼の思いやりを見た怪物は仲間を返してくれたとのこと。
これも、父の同級生3人が死んでしまった悲しい事故と酷使していますが、全員助かっている結末から現実ではなく父の願望だったのではないかと思います。
エリーと井戸の関係
ニーナと食事をしている際、「ボードは”井戸のお友達”と遊んでいる」と聞いたエリーの顔色が変わりました。
「井戸?」とエリーは聞き返しましたが、それは井戸に関係するなにかを知っているからでしょう。
エリーはニーナと別れた後、ひとりでキーハウスの井戸を見に来ており、しかも井戸を囲う柵の鍵を持っていたのです。
井戸の鍵を持っていたということは、エリーは過去にも来ていた可能性があります。
たとえエリーが井戸に来ていないとしても、井戸の鍵を持っている理由が気になるところ。
その辺りの描写はまだないため、これからわかってくるでしょう。
そしてエリーが井戸で「ルーカス」と何度か呼びかけていました。
ルーカスはエリーの恋人であり、レンデルの親友。高校3年の頃に海の洞窟で溺れて亡くなった。
もしかしたら、エリーはこの井戸でルーカスに会ったことがあるのかもしれませんね。
1話でキーハウスへ越してきた時、ダンカンはその井戸は海水が流れてきて使えないといい、エリーは3人が溺れて亡くなった海の洞窟はここから800m離れたところにあると言っていました。
井戸の女が姿を現した時の描写から、井戸には横道があることもわかったので、キーハウスの井戸と海の洞窟は繋がっているのではないかと思います。
マイクと井戸の女の関係は?サムとマイクの関係は?
ニーナがレンデルの卒業アルバムを見ていた時に、マーク・チョウと名前があったことからレンデルの同級生だとわかりました。
集合写真に写っていたアジア系の男の子がマークだとすれば、レンデルとは仲間だったはず。
井戸の女はマークの家に行き”なにか”を探していたときに、マークの名を呼んでいることから彼女はマークのことを知っているのだと思われます。
一方で、マークも井戸の女が来るとわかっていたから、レンデルの死を聞いた直後に炎の鍵を使い自分もろとも失くすことを選んだように思えます。
井戸の女が、マークの家に探しに来た”なにか”が彼女の手に渡ることを懸念しての行動だとすれば納得です。
そしてもうひとつ気になったのは、サムとマークの手首に同じオメガのマークがあり、そのマークはレンデルの卒業アルバムにも書かれていました。
このマークがなにを意味しているのか。
レンデルの持っていた集合写真に写る仲間内だけに、同じマークを入れてあるのであればまだわかりますが、年の離れたサムまでもが同じマークがあることが気になります。
【ロック&キー】3話まとめ
今回は、徐々に絡み合う人間関係が明らかになってきました。
井戸の女とレンデル達に一体なにがあったのか気になります。
そして、サムと井戸の女、マイクの関係も明らかになってくるのか注目していきたいです。
タイラーとキンジーの不安定さも気にかかりますが、次回4話もお楽しみに!