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【ハンドメイズテイル】シーズン3第10話解説。ギレアドに隠されたやりすぎ制度、対象はローレンスへ!?

ディストピア

【ハンドメイズテイル】シーズン3第10話。

オブマシューを看取りローレンス司令官宅に戻ったジューンは、留守の間ボストンがDCの影響を受けていることを知る。

ジューンが出来るだけ多くの子供たちを逃がそうと計画する一方で、ウォーターフォードの暴走によりローレンスに危機が!?

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【ハンドメイズテイル】シーズン3第10話あらすじ

ローレンス宅に戻ったジューンは、早々に子供たちを逃がす計画を進めようとします。

ところが、急に権力を握り始めたフレッドがDCのいいところを取り入れようと提案したため、ボストンが様変わりしていました。

エレノアの薬も手に入らなくなってからというもの、ローレンス司令官やマルタたちに物を投げつけたり大声で叫んだりと、彼女の症状も悪化していたのです。

そんな中、ジューンはローレンスの留守に部屋に忍び込み、侍女の子供たちの行く先が記載してある資料を探していました。

ところがそこにエレノアが……。

エレノアはジューンを問い詰めるとジューンは「侍女の子供たちの居場所を探している」と話します。

それを聞いたエレノアは、「地下にあるわよ。確認のため毎回資料が送られてくるの」と、地下室に案内してくれたのです。

地下にある複数のボックスには、子供たちの資料だけではなく侍女たちの資料も保管されていました。

ジューンは、資料を見る手を一旦止めてエレノアに尋ねます。

「国を出たくないですか?ジョセフと一緒に。2人で逃げては?彼はあなたを守りたいの」

しかしエレノアは、「彼は戦犯だから亡命は出来ないし、国境を越えたとしても一生檻の中か死刑ね。でも彼には正当な報いだわ」と言うのです。

そんな中、ウィンズロウ司令官に認められたフレッドは、徐々に大胆な行動に出ようとしていました。

・ローレンスには侍女が4人も仕えたのに、誰も一度も妊娠していないこと。
・ジューンはローレンス司令官宅に仕えているのに、反抗的な態度が変わっていないこと。

自分は周りにお手本を示さなければならない、彼が及ぼしている影響は有害だというのです。

つまりフレッドは、ローレンス司令官を排除しようと考えているようでした。

ただ、彼のギレアドへの貢献度は高くウィンズロウ司令官はローレンスと旧友でもあることから、一つ返事でどうにかするわけではありません。

そこでフレッドは”ギレアドの最も神聖な教義を彼らが守っているかどうか”を確かめるため、あの制度を使おうとウィンズロウに提案したのです。

以下、結末に関する重要なネタバレを含んでいますので、未視聴の方はご注意ください。

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【ハンドメイズテイル】シーズン3第10話ネタバレ(前編)

あの制度とは?

フレッドが提案し、セリーナが「やりすぎ」だというギレアドに存在するあの制度とは、ギレアド建国当初に儀式を拒む家で行われた方法で、既に撤廃されたはずでした。

それがいま、ローレンス司令官を対象に行われようとしていたのです。

侍女との間に問題を抱える家を支援するために行うもので、一家全員が役目を果たすよう立会人が見守るというもの。

立会人が行為自体を見るわけではなく、医師を同行し別の部屋で儀式が終わるのを待ちます。

そして儀式が終わった直後に、医師がジュ-ンの体を診察し”儀式が行われたかどうか”を確認するのです。

フレッドは、ローレンスが侍女と儀式を行っていないと気づいたのか。

彼を失脚させることが狙いなのかは定かではありませんが、それなりの権力を握るローレンスを潰したいと考えているのか、それともジューンを知らしめようとしているのか……。

ローレンスが儀式を行わなかった理由

ローレンスはこれまで4人もの侍女を召し抱えましたが、どの侍女も妊娠しませんでした。

それもそのはず。

そもそもローレンスは儀式を行っていなかったのです。

彼はなぜギレアドで義務付けられている儀式を行わなかったのか。

それは、愛する妻エレノアとの約束だったからなのです。

今回、あの制度を適用されたことで儀式を行わなければならない状況になりましたが、彼は儀式をするフリだけしようと考えていました。

しかし、医師の診察があると聞いたエレノアが「儀式はしない約束」だと騒ぎ出します。

ローレンスは「何もする必要はない」と妻をなだめますが、ジューンは

「司令官 しなくては。この世界を作ったのはあなたです。逃れられると思った?」と。

しかしローレンスは「どんな政府にも例外はある」と慌てた様子ですが、ギレアドに例外などないことは彼が一番よく知っているはず。

最も神聖な教義を無視すればローレンスもエレノアも処刑対象になる、決して逃れられないものなのです。

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【ハンドメイズテイル】シーズン3第10話(後編)

はじめての儀式

逸脱行為があった場合、侍女には報告義務があります。

ローレンス家での逸脱行為を報告しなかったとすれば、ローレンスとエレノアだけではなく、ジューンやマルタたちも処罰の対象となってしまうのです。

エレノアは、自分たちのせいだから処刑されても仕方がないと諦めますが、もはや2人だけの問題ではないと知り、再びパニック状態に……。

ローレンスの言うことは聞かないものの、ジューンの言葉には耳を傾けるエレノア。

「大丈夫、何とかなる。いい?」と優しく言うジューンに、泣きながらうなづきます。

ジューンも、エレノアの気持ちを考えるとローレンスの儀式は避けるべきものだと分かっていました。

しかし、みんなを守るためには仕方ないことだと、涙を浮かべつつも気丈に接したのです。

ローレンスは「儀式には何の意味もない、君だけを愛している」とエレノアを慰め、彼女に見えないようカーテンを閉めます。

仕事だと思えばいい、心を切り離して客観的に捉えればいい。ただの処理。それで終わり。

ローレンスの決断

ウィンズロウたちが帰った後、ローレンスはキッチンでブランデーを飲んでいました。

そこにやってきたジューンに、「かなりの逸品だ」と薬を渡したのです。

それは避妊薬で、もしも服用したことが知られれば”犬を使った八つ裂き”で処罰されます。

それも承知の上で、さらに儀式も今回限りではないことも分かっているローレンス。

あの制度の対象とされる限り、儀式を行わなければならないことは必然ですが、これ以上エレノアを傷つけるわけにもいきません。

そこでローレンスは、ジューンに頼んだのです。

「車を用意する、妻を脱出させてくれ」と……。

しかしジューンは、ローレンスも一緒にと言ったのです。

「手土産があれば大丈夫。ギレアドに盗まれた子供たち……」

ついに、ジューンの脱出計画が行動に移されることになります。

さらに、協力を求めていた各家のマルタも、ジューンの計画に賛同し大量のマフィンが届けられました。

マルタたちの間で、スコーンはNO、マフィンはYES。内通を知られないよう菓子のやり取りでおこなっています。

ギレアドに盗まれた子供たちをカナダに脱出する計画。自分の子供たちが救われるならという母としての願いが伝わってきました。

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【ハンドメイズテイル】シーズン3第10話の感想

もはや儀式はギレアドにとって強制的な儀式。

家族外の者が立会うというのも、いかにもと言う感じで不気味でした。

また、ローレンスとジューンの儀式がきっかけで、ついにローレンスが脱出に向けて動き出します。

子供たちを脱出させるというジューンの計画は、今度こそ上手くいくのか?という感じですが、ラストでセリーナにも動きが……。

フレッドは、ニコールの一件が収まらなければギレアドにとって有利になるというウィンズロウの考えに従い、娘の一件ではお茶を濁していました。

それに業を煮やしたセリーナは、ギレアドに頼らなくてもニコールは取り戻せる、カナダにアメリカ人の協力者がいると、かつてニコールに会いに行った時トゥエロから受け取った衛星電話を見せます。

それには、フレッドが彼に協力すればいいだけとのこと。

さて、フレッドはセリーナを選ぶのか、それともギレアドの権力を選ぶのか。

今回は、侍女やマルタを脱出させるのではなく、ギレアドに奪われた子供たちです。

侍女は自分の子を逃がすチャンスであり、マルタも同じ考えなのでとても膨大な協力者を得られることになるかも!?