「沈香の夢:前編~蓮の花芳る時~」キャスト一覧と相関図を紹介します。本作は天界、凡界、魔界の三界にわたり繰り広げられる、壮絶な戦いと、過去から連なる因縁の絡み合いを描いたファンタジーラブ史劇。無邪気な四葉蓮の仙子だった顔淡は愛を知り、失い、傷つきながらまた同じ人を愛してしまいます。過酷な運命を、甘い蓮の香りが彩ります。
あらすじ
上古の遺族である四葉蓮の双子の姉妹は、絶大な癒しの力を持つ仙霊で、「一人は強く一人は弱い」と言われています。二人は人間の姿になったとき、命を助けてくれた応淵帝君から芷昔、顔淡と名付けられました。
歳月は流れ、弱いと言われた芷昔は、必死に修為を積み、妙法閣の副主となりました。同年輩の小仙の中では最も出世しています。一方、妹の顔淡は仙法には興味がなく戯曲が大好きな怠け者。悬心崖の北溟仙君の魚たちに餌をあげるのが主な仕事です。
ところが、ひょんなことから、顔淡は応淵帝君の宮である衍虚天宮に仕えることとなります。悬心崖の小仙亀をひっくり返して虐める意地悪な翻亀君として応淵を嫌っていた顔淡は、一日も早く悬心崖に戻りたいと、必死に書物を片付けたり、囲碁の棋局を解きますが……
「沈香の夢:前編」の相関図
主要キャスト
顔淡/楊紫 (ヤン・ズー)
四葉蓮族の仙子。
上古の血統で、強い癒しの力を持つ四葉蓮として、天帝の瑶池の宴の際に魔族に奪われそうになったところを、応淵帝君に救われます。その際に人の姿になり、応淵に名前を付けられます。賢いけれど暢気で怠け者。応淵のもとで過ごすうち、次第に惹かれていきます。
神魔の戦いで傷ついた応淵を助けるため、心臓の半分を差し出しますが、衆生のために情を捨てると誓った応淵に愛情を受け入れられなかったと絶望し、空虚の橋から身を投げてしまいます。
- 北京電影学院卒業、中国本土の俳優。
- 1999年「如此出山」にて子役デビュー。
- 2005年「家有儿女」367エピソードもある長編家族ドラマの夏雪役で大人気を得る
- 2016年「星雲志Ⅰ」「星雲志Ⅱ」陸雪琪役
- 2017年「龍珠伝 ラストプリンセス」李易歓役
- 2018年「北京女子図鑑」「天命〜白蛇の伝説〜」「霜花の姫〜香蜜が咲かせし愛〜」など
- 2019年「Go!Go!シンデレラは片想い」トン・ニエン役
- 2021年「女心理師」賀頓役
- 2022年「これから先の恋」「沈香の夢〜蓮の花芳る時〜」「沈香の夢〜燃え尽きぬ愛〜」など
- 2023年「長相思」小夭役など
- 受賞歴
- 2013年 第14回中国電影表演芸術学会金鳳凰賞新人賞
- 2016年 2017中国90后10大影響力人物第4位
- 2017年 フォーブスチャイナ中国名人榜73位
- 2019年 フォーブスチャイナ中国名人榜24位
- 同年 第8回中国大学生電視節最受大学生瞩目女演員賞
- 2020年 フォーブスチャイナ中国名人榜13位
- 2021年 フォーブスチャイナ中国名人榜8位
東極青离帝君 応淵・唐周 /成毅 (チョン・イー)
神界の四大帝君の長。
天帝に育てられ、帝君である責任と義務を果たすため、情を捨て、六界の平和の守護神として衍虚天宮で孤独に暮らしています。唯一の楽しみは悬心崖の千年亀をひっくり返すこと。
千年をかけて綴っている兵法の書・青离訣を解くため顔淡に碁を打たせるうち、彼女の聡明さと明るさに惹かれ始めます。
神魔の戦いで傷を癒した顔淡を愛するようになりますが、神界では情が禁じられているため、彼女のためを思い、愛を拒み、結局は傷つけてしまいます。
- 中央戯劇学院卒業、中国本土の俳優。
- 2011年「則天武后〜美しき謀りの妃〜」にてデビュー。
- 2016年「星雲志Ⅰ」「星雲志Ⅱ」林惊羽役など
- 2020年「瑠璃」禹司風役、「長安賢后伝」簫承煦役など
- 2021年「与君歌~乱世に舞う運命の姉妹」斉焱役
- 2023年「蓮花楼」李蓮花、「南風知我意」傅云深役など
- 受賞歴
- 2022年 智族GQ年度突破芸人賞
- 2023年 百度沸点元宇宙之夜百度沸点年度影響力男演員賞
余墨 /張睿 (チャン・ルイ)
上古の遺族・九鳍族の孤児。
陰謀のため絶滅させられた九鳍族の子孫。北溟仙君にかくまわれ、悬心崖で修為を積んでいたところ、偶然、顔淡に助けられ人の姿になります。顔淡に余黒土と名付けられましたが字が汚かったため余墨と読み違え、その名を気に入り、名乗るようになります。
空虚の橋から身を投じた顔淡を追って天界の結界を破り、凡界に向かいます。凡界では成り行きから鐵闌山主の一人となり、顔淡と再会した後はひたすら彼女を守り続けます。
芷昔 /孟子義 (モン・ズーイー)
四葉蓮族の仙子。顔淡の姉。
蓮の姿の間、必死に妹を守り続けてきた責任感の強い少女。人間の姿になったとき、帝君から弱い方の蓮と言われ傷つき、必死で修錬し、妙法閣の副主となります。
仙格を得るために凡界へ行くことが怖いと口を滑らせたことから、顔淡は彼女の身代わりになろうとしますが、意図を誤解して怒ってしまいます。誤解が重なって顔淡に辛い思いをさせてしまいますが、元は仲の良い姉妹、顔淡を陥れた蛍灯に復讐しようとします。
天界キャスト
天帝 /朱永騰 (ジュ・ヨントン)
神界をはじめとする六界の長。
上古の時代の昔から神界のために務めており、染青元尊亡きあとはその遺児である応淵を父のように育てて来ました。
古の六界の乱れは情愛が元で引き起こされたことから、天規の最も厳しい戒めを情劫ととらえ、神族・仙族たちに愛情を持つことをけして許しません。応淵に期待をかけ、特に目をかけて慈しんでいます。
火徳元帥 /李彧 (リー・ユー)
戦神。天界の長老。
応淵の手書きの兵法の書・青离訣を狙って、度々衍虚天宮に戦いを挑みに来ます。
応淵のことは堅物だが、誠実な人物と一目置いています。顔淡のことも小生意気なガキと面白がっています。
天帝の命を助けたことがあるため、免責天書を持っており、それを使って顔淡の減刑を応淵に頼まれていましたが、まさに助けようとしたとき、顔淡は空虚の橋から身を投げてしまいます。
計都星君 桓欽 /李昕澤 (リー・シンゼァ)
星の動きを司る星君。応淵の親友。
応淵が心を許せる数少ない親友。ともに創生の戦いを戦い抜き、立派な戦功をあげたことから星君の位を与えられます。明るく、人望も高い人物。
仙魔の戦いの際に、応淵以外の三帝君、北溟仙君とともに邪神玄襄の鬼相に投入され戦死しますが……
蛍灯仙子 /徐愷嚀 (シュー・カイニン)
妙法閣の閣首。
人の姿になる前は、長年、応淵の手元を照らす灯の芯だったことから、密かに応淵を慕い執着しています。
前閣主であった丝璇を情劫で追い落とし、閣主になります。才能があり、傲慢で、陰謀家です。
応淵に愛された顔淡を妬み、執拗につけ狙い、姉の芷昔を騙して協力させ投身に追い込みます。結局悪事がバレて天界を追われることになりますが、芷昔は復讐のためプライドの高い彼女の記憶を消さずに凡界に送ることにし、それにより……
録鳴 /夏志遠 (シア・ジーユェン)
顔淡の親友。天帝の住む玉清宮の仙侍。
元は蔵書閣で働いていて、戯曲が好きな顔淡とは大の仲良しです。軽率で無鉄砲な顔淡を陰に日向に助け、支えています。
善良で賢いことから、天帝の玉清宮の仙侍に抜擢されます。顔淡の消息を追い、凡界に行ってからも彼らを手助けします。
陶紫炁/侯夢瑶 (ホー・モンヤオ)
天界と魔界の間の使者。
邪神 玄襄と天界の間のやりとりを仲介する使者です。
正義感から、虐げられている魔族を助けようとして玄襄と出会い、愛されるようになります。
魔族の爍華長老に玄襄が監禁されたのち、彼に化けた爍華に仙魔の戦いの生贄として殺されてしまいますが……
朝瀾 /朱麗嵐 (ジュー・リーラン)
南海龍族の公主。
北溟仙君に師事していた緑の龍。人の姿になったとき、余墨に喚心鈴を鳴らされてしまいます。それ以来、ずっと余墨を慕い続け、真摯に助けます。
明るくはっきりとした性格で、残忍で身勝手な幼馴染の敖宣のことを嫌い、寄せ付けません。
敖宣 /王皓軒 (ワン・ハオシュエン)
東海龍族の太子。
北溟仙君に師事していた白い龍。
幼馴染の朝瀾を好きですが、相手にされないため、きつく当たってしまいます。朝瀾が慕う余墨を憎んでいます。
四海を征服することを狙っており、父王の命を長らえる丹薬を作るために水族の者たちの命を平気で奪います。
凡界キャスト
紫麟 /孫澤源 (スン・ゼェユェン)
天界の仙亀。鐵闌山主の一人。
天界では悬心崖に住んでいましたが、応淵にいつも面白半分にひっくり返されていたため、激しく酔ってしまい耐え難い苦しみから凡界に逃れます。
凡界では偶然出会った余墨とともに鐵闌山を守ることになります。
応淵の凡界での姿の唐周を見かける度に、なぜか吐き気を催してしまいます。狐族の公主・琳琅のことが好きです。
琳琅 /楊肸子 (ヤン・シーズー)
雪狐族公主。
鐵闌山に弟の子炎を助けて欲しいとやってきます。顔淡たちは必死に二人を助けます。明るく優しい姿に紫麟は彼女を好きになり、一生懸命アタックします。その甲斐もあり両想いに。
ですが、族長はなかなか紫麟を認めてくれません。
裴洛 /韓承羽 (ハン・チョンユー)
安都王。
安都の皇子でしたが身体が弱く、長生きできないため王位を継ぐことを半ばあきらめ、芝居小屋に通い花妖である絳辰と愛を育みます。
命を狙われた際、絳辰は彼を助けるために余墨の异眼を使い二十年の命を得ます。一度力を手に入れると、欲望は暴走し、永遠に生きたいと願うようになり、不老不死の秘薬を求めます。
絳辰 /劉萌萌 (リウ・モンモン)
歓喜劇場の役者。花妖。安都王の妃。
顔淡の居場所を教える条件で、愛する裴洛の命を二十年間長らえるための异眼を余墨から借り受けます。
裴洛はすっかり欲に溺れてしまい、不老長寿の秘薬を作るように絳辰に迫りますが、彼女は拒否します。
記憶を持ったまま凡界にやって来た蛍灯の陰謀もあり、裴洛の虐殺の罪を代わりにかぶることになります。
魔界キャスト
邪神 玄襄・柳維揚 /傅方俊 (フー・ファンジュン)
邪神の長 玄襄。
仙魔の戦いの後、神霄宮の柳維揚として生きています。戦いの直前に爍華長老に捕らえられ監禁されている間に愛する陶紫炁を自分の姿をした爍華に殺されてしまいます。
もとより、何の野心もなく陶紫炁と共に生きることだけが望みだったため、すべての行動は陶紫炁を生き返らせることだけが目的です。
仭魂剣霊 /趙文浩 (チャオ・ウェンハオ)
修羅族尊主・玄夜の剣霊。
六界が天帝によって治められる前、世界を支配していた修羅族の尊主・玄夜が携えていた剣の精霊。
玄夜が染青元尊を愛し破滅したのち、封印されていましたが、偶然顔淡が封印を解いてしまいます。
元の主の子である応淵に従うことになります。