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「君子盟(くんしめい)」17話・18話・19話・20話のネタバレ感想|第六の事件・解説

ブロマンス
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事件解説:科挙不正事件

また今回も事件を時系列に修正して解説していきます。

初めに鏡湖氏は科挙を取り扱う、礼部の邵志を取り込むことから始めました。邵志が借金のために両親が自殺に追い込まれたことを知ると、その元凶となった戸部尚書の楚方同の不正の証拠を与え糾弾させ復讐を果たさせます。

このことで、邵志は鏡湖氏を神のようにあがめ、命を捨てても命令を守ることを誓います

次に、科挙にどうしても合格したい学士の中から、朝廷や皇室に近く能力もなくモラルのない不正を迷うことなく実行しそうな人物として馬廉を見つけ、不正を持ち掛けます。

一方では、貧しいながらも崇高な文章を書く、人物として陳子觴も見つけます。彼は家族のため、生活のために文章を書いていたと言ったのに、家には他に誰もいなかったことから、もしかしたら家族を既に田舎に移動させていたのかもしれません。

役者が揃ったところで、鏡湖氏は表舞台に出てきます。数人かの希望を聞き出し叶えて見せて噂を広め、自身を神格化させていきます。

噂が広まり学士たちが日夜鏡湖に集まるようになると、折り鶴を使って貢院で行われる秋の科挙は 癸酉に鬼が現れると信じ込ませます。

このことは、陳子觴を糾弾する目的でした。彼が引いたくじはすべて邵志によって癸酉にすり替えられていて、鬼は間違いなく陳子觴を指すものでした。

そして空から降って来たチラシには翌日の試験の課題である”以徳定国”が示されていました。

大金を受け取った陳子觴はやむなく草案を書きますが、渡す段になって躊躇しました。元より傲慢な馬廉は陳子觴を罵倒し、死に物狂いで草案を奪い取ろうとします。

そうして不幸な殺人は起きました。

鏡湖氏は張屏の事件に対する好奇心や執念を計算に入れていました。必ず真犯人である馬廉に辿り着きます。

そして、戸部尚書の楚方同を失脚させたことから、科挙の試験官になれるような官吏は限られていて、王硯の父である王大尉、刑部の竇尚書は候補の筆頭でした。

この事件を刑部が扱うことが難しく、大理寺に任されることは事前にわかっていました。

また、太后がこういう時に、風見鶏の陶周風を選ぶこともわかっていたのです。

そして陶周風が太后の意向を受けて、馬廉を庇うことも。

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念には念を入れて、陳子觴が死後7日後に不満を訴えに来るという予言もして、陳子觴の筆入れに白燐を仕込みます。白燐は発火点が非常に低いため、空気に触れると自然発火します。

明るい光を発し、親油性から水をかけて消そうとしてもなかなか消えません。その性質を用いて、陳子觴がまるで、事件の不当な幕引きに怒り、恨んでいるに違いないと人々を信じさせました

これにより、朝廷には学士たちからの再調査の訴えが多数届くことになり、無視できなくなりました。

また、穏便に済ませようとした太后の意志に反し、姪の夫となる馬廉が捕らえられることになったのです。

そして、こうなった今、太后が陶周風をけして見逃さないことも、鏡湖氏は知っていました。

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