相関図 – 皓翎
主要キャスト
皓翎玖瑶・小夭 / 楊紫 (ヤン・ズー)
皓翎王と西陵珩の一人娘・皓翎大王姫
玉山で過ごしていた七十年の間、どれだけ待っても、離婚した父が迎えに来ないのは、自分が母と、母を殺した赤宸の間に生まれた不義の娘だと言う噂が理由だと思い込み、逃亡します。父に再会して、本当は五王の反乱で宮中に幼子がいては危険だったので迎えに行けなかったと聞き、ようやく安心します。身を隠していた間、顔を何度も変えているうちに元の顔が思い出せなくなってしまい、奇病にかかったと思い、山に隠れていたり、その後九尾の狐に囚われてしまったりと数々のトラウマから、他人を信じなくなり、人と別れることを極度に怖がるようになってしまいました。
本当の顔を取り戻すために、玉山へ向かい、兄である瑲玹を助けるために、皓翎大王姫の身分を取り戻す決意をします。
西炎瑲玹 / 張晚意 (ジャン・ワンイー)
西炎王孫・皓翎王の弟子
皓翎王に頼まれて、小六を皓翎に連行するときや、皓翎へ連れてきてすぐの頃は、小六が探していた小夭であることに気が付かず、数々のひどい仕打ちをしてしまいます。正体を知ったあとで、清水鎮で彼女を拷問したことを思い出したり、命を投げ出してまで救おうとしてくれた理由を知り、愕然とします。
二度と離れ離れにならないよう、そして、彼女を絶対に守るためには力が必要だと感じ、西炎に戻り王位継承争いに身を捧げることにしました。
涂山璟 / 鄧為 (ドン・ウェイ)
行方不明になっていた涂山氏の第二公子
腹違いの兄に騙され、厳しい拷問を受けた上で捨て去られ、小六たちに助けられました。偶然用事で清水鎮にやって来た侍女・静夜に見つけられ、清水鎮での平和で楽しい生活は終わりを告げることになります。その後も、小六の傍にいたいからと、実家の青丘に戻らず、つき従い続けます。皓翎王の使いで小六を連行しに来た軒から小六を逃がすために一緒に逃避行をします。その際に小六に女性だと知っていること、彼女を好きなことを告白し、婚約破棄するまで十五年待って欲しいと頼みます。
防風邶 / 檀健次 (タン・ジェンツー)
防風意映の兄・相柳の別の姿
小六が清水鎮から逃亡する際、最初に頼ろうとしたのは相柳でしたが、あいにく、小六が自ら身を守るための弓を作る材料を集めるため、魔物と戦っていて出遅れてしまいます。後を追って、皓翎の結界も破って小六の前に現れ、海に飛び込めと合図を送りますが、相柳の怪我に気が付いた小六は、多勢に無勢で相柳も巻き込んでしまうことを恐れ、手助けを断ります。小六の真意を知ろうと、阿念を利用して、小六を海に突き落とさせ、二人きりで会話しますが、小六は自分の未熟さと、兄との約束、葉十七との約束に縛られ、「あなたは少女が夢に見るのにふさわしい相手ではない」と言います。次に彼女の前に現れた時は、遊び人の防風邶の姿をしていました。
彼女がつらい思いをするたび、闘技場へ連れ出して気分転換させたり、弱い霊力でも戦えるように防風家直伝の弓術を教えたり、健気に尽くします。
赤水豊隆 / 王弘毅 (ワン・ホンイー)
辰栄王家と四大世家赤水氏の血を引く双子の兄
母方の実家である赤水族長を将来継ぐ予定の公子。同じく四大世家の出身の涂山璟は幼馴染。大らかで拘りのない性格をしていて、涂山璟に紹介された瑲玹の人柄と野心を気に入り、共に大荒を統一すべく、歴史に名を遺す野望を抱きます。細かい戦略や計算は得意ではなく、すべて涂山璟に任せています。
本来の女性の姿を取り戻した小夭に一目惚れし、またその気さくで飾らない性格を好きになり、気を使ったり、親切にしたり、、誘ったりしますが女性に慣れていないためいつも少しズレています。
大学の軍事訓練中に「軍事訓練中のハンサムな男性」として、偶然多くのネチズンに知られ、オンラインで人気を博し、業界で注目されるようになり、芸能界に入りました。
初出演の月光変奏曲では、書店員の役をするために役作りのために実際に書店で仕事を体験し観察するなど、生真面目な性格が監督らにも大変愛され、数々の人気作に助演として参加するようになりました。
長相思ではキャリアの浅い新人俳優にも拘らず、ベテラン俳優に混ざり、配音を利用せず、自らの肉声で演技したことで演技力も高く評価されました。
2023年の騰訊星光大賞では見事年度電視劇ニューフェイス賞という、新人賞を受賞しましたが、自分の受賞が終わった後も、授賞式の一番最後に発表される年度VIP賞を受賞する張晚意や檀健次の受賞を祝うため、会場に残り温かい拍手をしていたことが話題となりました。
今後は周一団や高偉光らと共演する「金庸武侠世界」や、黄羿と共演の「与卿書」、ティファニー・タンや劉学義と共演する「念無双」などがが日本上陸を期待されています。
辰栄馨悦 / 王禛 (ワン・チェン)
辰栄王家と四大世家赤水氏の血を引く双子の妹
幼い頃、辰栄王家の娘として母と二人で西炎城下に人質として囚われていた経験があり、自由の身になってからは強がりから、わがままで傲慢な態度をとるようになりました。目下の人には不遜で、目上の人にはへつらうこともあり、名誉や成功に対する執着が強いです。瑲玹に恋心を抱きますが、皓翎青龍部の名もない青年と恋愛する気はありません。西炎王孫という正体を知ってからは積極的に恋愛対象として慕うようになりました。小夭は皓翎大王姫なので尊重して仲良く付き合い、中原氏族ともなじめるよう気を使っています。
皓翎憶 / 代露娃 (ダイ・ルーワ)
皓翎二王姫・小夭の妹
皓翎にやってきた小六に腹を立て折檻しているところで、正体を知った瑲玹にとめられます。突然姉と言われても信じられない思いと、これまで一心に受けてきた父と兄の愛情が失われることを恐れ、小夭に激しく反発します。その感情を相柳に利用され、崖から小夭を突き落としますが、死ななかったことを知るとホッとします。素直に心を開けず、歯向かってばかりいますが、実は小夭のことは嫌いではなく、文句を言いつつ心配したり、気にかけるようになっていきます。結局のところ、愛されて育った、人を疑うことを知らない我儘なだけの素直な少女です。
皓翎
皓翎王 / 鄭国霖 (チェン・グオリン)
皓翎王・瑲玹の師父
西炎王の娘・西陵珩を娶り、一女玖瑶を授かります。西陵珩とは王になるまでの契約という約束で、王になったときに婚姻を続けるか離縁するかを選ばせて欲しいと言われていました。西炎の危機に際し、離縁を申し出られ承諾しましたが、嫌いになって別れたわけでなく、心には深い愛を抱えたままの離婚でした。幼い玖瑶をとても可愛がっていましたが、悲しいことが連続して、すっかり小夭はそのことを忘れてしまっていました。小夭らしい人物の消息を聞き、すぐに瑲玹に迎えに行かせますが、ぬか喜びさせてはいけないと、誰を迎えに行くか瑲玹には伏せていたため、誤解からひどい方法で連行する形となってしまいました。阿念だけでなく、小夭にも大甘の父で、やりたいことはなんでも認めてしまいます。西陵珩亡きあとにただ一人娶った妃は西陵珩に生き写しの口のきけない女性で、皓翎王の素直でない歪んだ愛情が透けて見えます。
静安妃 / 金豊 (ジン・フォン)
皓翎王妃・阿念の母
口がきけなく、臆病な貧しい女性でしたが、西陵珩に生き写しだったため、皓翎王妃となりました。阿念に対してはとてもやさしい母で、夫の王のことは少し怖がっています。
折檻をする阿念を止めに来て、母と勘違いした小夭に縋りつかれそうになり、うろたえ怯えてしまいます。
蓐收 / 丁嘉文 (ディン・ジアウェン)
皓翎王甥・阿念の従兄
瑲玹の師兄にあたり、常に冷静沈着で皓翎王の右腕ともいえる人物です。問題ばかり起こす阿念を子供の頃から見守り育てて来たため、皓翎王はそのまま面倒をみて貰いたい気持ちがありますが、断固固辞しています。内政だけでなく、西炎への使いとして出向いたり、外交や庶務など面倒なことはすべて彼に回ってくる損な役回りでもあります。阿念の扱いを一番よく理解していますが、阿念も彼のからかい方を熟知しています。
涂山氏
涂山太夫人 / 唐群 (タン・チュン)
涂山太夫人
息子の涂山族長がなくなったあと、ほとんど一人で涂山氏を守ってきた女丈夫。行方不明になった涂山璟を探すため四方に連絡を送りながら、婚約者の防風意映に家の守り方を伝授し、ただひたすら家のために生きてきました。孫の涂山篌は母親の身分が低いためか、弟の涂山璟だけを溺愛し、族長にすることを決めています。既に寿命は尽きかけており、族長を継がせるために、涂山璟の帰還を待ち望んでいます。
涂山篌 / 叶筱玮 (イエ・シャオウェイ)
涂山氏の長男・涂山璟の兄
幼いころからどれだけ努力しても母親には理不尽に嫌われ、蔑まれてきました。病床の母を必死に介護しても侮辱され、亡くなったあと酒浸りになっていましたが、見かねた祖母が、その時になってやっと出生の秘密を教えてくれます。悔しさから、弟を監禁して厳しい拷問を加え、侮辱の限りを尽くして瀕死の状態で街に捨てます。弟が行方不明の間、しっかりと涂山家を守っていましたが、祖母は何一つありがたいとも思っておらず、戻ってきた弟も、自分の努力を無視し、ただ責任逃れのために、彼には手の届かない族長の座すら価値のないものと見做して投げ捨てようとするのを見て激怒します。
弟の婚約者である、防風意映と密通していますが、愛情からというよりも、子供の頃からの傷やうっぷんからそうしているようで、あまり大切に扱っていません。
防風意映 / 黄灿灿 (ホアン・ツァンツァン)
防風家の庶子・涂山璟の婚約者
防風家では嫡子ではなく、あまり強い立場でないことから涂山家に嫁ぎたいと真摯に願っています。涂山璟が行方不明になっても、婚礼衣装を着て涂山家を訪れ、嫁いだものとして扱って欲しいと太夫人に訴え、以来涂山家の切り盛りや太夫人の看病をしています。弓の名手で、防風家は西炎五王・七王側についているため、瑲玹を亡き者にしようと狙ったこともあります。家柄が低く、庶子のため、友人であると思っていた辰栄馨悦には手ひどく侮辱されます。心から涂山篌を愛しており、彼のために陰謀にも加担します。
静夜 / 高榕 (ガオ・ロン)
涂山璟の侍女
涂山璟の直属の侍女で、彼に心酔し、心から忠実に働いています。清水鎮で涂山璟を見かけ、泣きながら縋り付き、青丘に戻ってきて欲しいと頼みます。主に冷たい防風意映を嫌い、涂山璟が再び琴を弾くようになったのは小夭のおかげだと感謝し、小夭が夫人になると良いと願っています。涂山璟がのちに気絶したまま意識が戻らなくなった時も四十年近く必死に看病し続けます。
次ページ以降ネタバレが含まれます。相関図 – 西炎(目安・20話以降)
清水鎮以前(小夭子供時代~物語の始まる前・上古情歌からの引用・小ネタ・四大世家/六大氏族関係図等)はこちらを参照ください
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